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台湾の旅- 小琉球

あけましておめでとうございます。

早起きをして、ホテルで、だんだん慣れてきた台湾ビュッフェをさくっと食べた後、
今日は少し遠出をして小琉球へ行くため、宿を出る。

バスのチケットが高雄駅近くで買えるということだが、
チケット売り場の場所もよくわからないまま、
個人の人のネットに乗っていたチケット売り場の写真を頼りに、
売り場へたどり着く。

行きたかった小琉球に向かう船の港へのバスのチケットということで、構えていたものの、
対応するのはいかにもローカルのカジュアルなおじさんとおばさん。
優しいのかぶっきらぼうなのか。

小琉球へのバス、というから、たいそうなバスかと思っていたら、
乗れと言われた車が煤けたバン。
無愛想な運転手が、ものすごいスピートでぶっ飛ばしていく。
命がないんじゃないかと思ってヒヤヒヤしてこれじゃあ寝られないと思っている横で、
家族ほか二人はすやすや。
と思っている間に、自分もすやすや。
50分くらいかかるといわれる東港までの道のりを30分くらいで到着。

船のチケットも手に入れ、無事に乗船。
しぶきをあげて、小琉球へ揺られること30分ほど。

港を降りると、レンタバイクのお店がずらり。
もれなく客引きをされ、
小琉球はバイクがないと無理だと聞かされる。

小琉球についてもほとんど調べて来なかったせいもあり、
バイクに乗るつもりなんて、今の今まで皆無だったので、
どうしようかと迷いさまよう。

国際免許書が必要だという店がほとんどの中、
最初に客引きをしてきた女性は
日本の免許があれば良いという。

自転車に乗っている人もいないし、
島も大きそうだし、色々回るにはバイクしかなさそうだという結論に基づき、
バイクに乗ることに。三人身体をぴたっとあわせて。

島には2、3軒セブンイレブンもあり、途中道を聞きながら、
おすすめだという相思麺というレストランに向かう。
なにしろ、適当な地図しか手元にないのだから、よく迷う。

人気のない道を歩きながら、それでも迷い続け、
通りかかったバイクに乗ったお姉さんに道を聞くと、
ついてきてとばかりに、
店まで連れてきてくれた。

島のどこでもない住宅街にある相思麺という店は、
とてもカジュアルな店で、店の前にはたくさんのバイクが並んでいた。
ローカルなのか、大勢の台湾の特に若者で賑わっていた。
1月1日のお昼に。

そこから、
杉福生体漁港へ。

中は薄暗く、かつて使われていた砲台が残っている。
コンクリートの壁には、
白いペンキが塗られ、
その上に、大砲の説明や、「安全規定事項」や「距離、仰度」の数字が所狭しと
赤い文字で書かれている。

そこからまたバイクに乗り、
山猪溝へ。
ジャングルのような緑の匂いをかぎながら、
道を進むと奥には防空壕が。
日本統治時代に使われていたという。
戦争の跡がこんな遠くの島にもある。

その後、蛤板灣沙灘へ。
綺麗な海沿いのビーチの砂浜で
しばらく遊ぶ。

最初波を怖がり、
砂浜で貝殻を集めていた娘も
突如思い立ち海の中へ。
すっかり楽しくなったようで
最後には尻餅までついて、びしょ濡れに。
なんとも楽しそう。

そこから烏鬼洞へ。
入り口で洞穴があるのだが、
その暗闇を大層怖がり、入るのを断念。

最初に相思麺の店を探すのに時間を取られたので
船までの時間が少なくなってきた。
そこから、びゅんとバイクで一気に美人洞へ戻る。

美人洞は小琉球でも有名な場所らしいが、
その散歩道はいたって普通。
だが、このあたりにウミガメがいるらしいと
ローカルの人に聞いたのでそれを楽しみにした。

ものの、ウミガメがいるような気配がない。
そこで、もう一度そこにいた門番に、ウミガメはどこかを尋ねると
少し行ったところにある商店の脇にいるといった。

望海亭近くの商店にたどり着くも、そこは幹線道路沿い。
商店のおばさんに半信半疑でウミガメはどこかと聞くと、
あっち、あっちとぶっきらぼうに行った。
もしかして、ウミガメの像があるだけの程度のものなのか?

またまた疑いをもって、示された方向へ歩いて行くと海に出た。
そして、そこをよくよく見ると、

確かにウミガメが泳いでいた。
波が揺れる間にぷかりと浮かぶ。

大興奮。

船の時間も近づいてきたので、
またバイクで走っていると
ついに娘がおんぶでウトウト。
花瓶岩もちらりと見て、港へ。

無事に船に乗り込む。
東港に戻ると、
今度は、高雄の街まで戻るバス(バン)の客引きが集まってくる。
行きに客引きされた女性を見つけ、その人について行く。
今回のバンは綺麗で運転手のお兄さんも好感度高い。
満員になるまで待ち出発。

運転が丁寧なのと渋滞もあり、
戻ってくるのに1時間半以上もかかった。

夕飯は、客家料理を食べに、大饗家常料理というレストランへ。
たどり着いたのは21時前。すっかり遅くなってしまった。

以前中国で食べた記憶のある花彫梅干肉、
客家料理という客家小炒と肉絲粄條(バンティアオ)をオーダー。
オーナーなのか店を切り盛りする女性の優しさにホッと一息。