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Kazakhstan

カザフスタン-中国国境情報

カザフスタンのアルマティから、中国のウルムチまで国際バスで抜けるルートです。
(※所要26時間、8900KZT)

1.アルマティのサイランバスターミナルでウルムチ行きのチケットを買う。
(※AM 7:05発)
2.当日の16時頃国境到着。
3.カザフスタン側で出国手続。荷物を全てX線検査に通し、パスポートと入国時に記入したカードを提出。
4.中国側までバスで移動。所要15分。
5.中国側で入国手続。入国カードを記入し、パスポートと一緒に提出。
6.国際バスのバスターミナルまでバスで移動。(※RMB 1.00)
7.バスが来たら、乗車。
8.翌日AM 9時頃、ウルムチ国際バスターミナルに到着。

◎両替
 中国側国境を通過した後、個人の両替屋がいます。
 KZT 24.00 = RMB 1.00 で両替しました。

中国へのんびり寝台バスで。 – Almaty, Border with China, Kazakhstan

朝は5時に起きて、中国ウルムチ行きのバスに乗る支度をする。

まだ日のあがったばかりの家の庭には、昨晩は暗くて色を失っていた花が、赤や白やピンクやオレンジの色に染まっている。

6時ころには、昨日も運転をしてくれた友だちが日産車で迎えに来てくれる。きちんとしたメークに、片手には中国で買ったというシャネルのロゴのついた鞄を肩にかけている。ロシア音楽をボリューム控えめにでものりのりに流している。

7時5分発というウルムチ行きのバスは既にターミナルに停車をしていて、それに乗り込む。バスは寝台になっていて、2列の2段ベッドが5つ並び、その後ろに4人並んでベッドがしつらえてある。

入口でビニール袋を渡され、それに靴を入れて、絨毯の敷かれた通路を通り、指定されたベッドに向かう。

中国製のバスも鉄道もシャワーも冷蔵庫も、多くの製品が海外に溢れていて、その多くが最近買われたもので、新しい。そんなわけで、中国製だったら、質はともかくとして、新しくてきれいだろうというイメージがすっかり定着している。

このYutong社製バスも、清潔だった。

出発時刻を10分ほど過ぎてバスは発車する。

ずっと草原が広がり、その向こうに山が連なっている。馬や羊が草を食み、馬に乗って走っていく人がいる。アリくんは、カザフスタンの男性はみんな馬に乗れるんだよ、日本人がみんな寿司を食べれるようにね、と茶目っけたっぷりに言っていた。

川の流れる周りは、緑が深くなっている。だいたいが平らな道を抜け、時折小さな建物やモスクを見かけるほかは、草原が続く。

バスが一度停車すると、乗客は降りてバスに沿うように列をつくる。そして何を確認しているのかは分からないパスポートのチェックを受ける。そして一人ずつまたバスに乗車し、バスは発車する。バスの中に敷かれていた通路の絨毯も外されてみな靴のままに通路に立ったままだ。

まだ家々が並び、辺りは緑が溢れている。

しばらくしていつの間にかバスに乗り込んでいた職員に、再びパスポートの確認を受ける。
そしてまたバスが進み、小川を渡ったところでカザフスタンのイミグレーションに到着する。

それぞれバスの荷物置き場から大きな荷物を持って荷物確認を受ける。X線に確認しているらしき担当者は、いない。

チェックを受けた大きな荷物を持ってイミグレーションの窓口へ向かう。入国のときとおなじように、カメラを撮るために一歩下がって、とジェスチャーで指示されるほかは、なにも聞かれずにスタンプが押される。入国のときに記入をした紙はここで没収された。

建物を出るところでもう一度パスポートの確認を受ける。日本人ですか、と言われて、建物外に出る。向こうのほうには、黄金口岸商貿城と書かれた建物があり、中国のマークが建物に掲げられている。

乗客全員が揃ったところで、再びバスは発車する。

ただここから中国の国境はまだ遠い。

中央アジアで憧れをうける国 – Border with Kyrgyzstan / Almaty, Kazakhstan

川を渡ってすぐのカザフスタン側のイミグレーションでは、小さな入国カードに名前や連れの子どもの有無、滞在目的などだけを記入して、それを手にイミグレーション・オフィスに進む。上にはカメラが備え付けられているようで、一歩下がるように言われるほかは、既に取っているビザを見せれば何も問題がない。

それから確認がされているのか分からないほどの荷物検査を受けて、外へ出る。

タクシーをつかまえて、途中、国境よりも両替レートが良いというコルダイで一度車を降りて両替を済ませ、乗り合いタクシーの乗り場まで向かう。

乗り合いタクシーもさほど時間のかからないうちに人が集まり、出発となる。前の座席には仲の良いおじさん、おばさんが座っていて、ファンタやらキャンディーやらをどうぞどうぞと勧められる。ファンタを開けると、車の中で噴きだした。

休憩でタクシーを降りれば、アリくんが買ってくれたメロンアイスクリームに、おじさん、おばさんが買ってくれたパイナップルアイスと、二つを手に持つことになる。

こうして13時45分ころにはアルマティのバスターミナルに到着する。明日の中国のウルムチ行きのバスを予約しに窓口へ行き、両替を済ませていると、友だちが連絡をしてくれていたアルマティ在住の女の子が迎えに来てくれた。まつげをくるりと上にあげて丁寧に化粧をしているきゃしゃな大学生のかわいい女の子だ。

わたしたちがキルギスから来たというと、キルギスは危なくなかった?と聞かれる。小さいころに知り合いを訪ねたことがあるけれど、それ以降はキルギスに行ったことがないという。

わたしたちがチリで買ったキャノンのカメラに不具合が起きていたものの、キルギスでは修理する拠点がなく、アルマティにはあると聞いていた。あらかじめメールでお願いをしていた拠点まで運転してもらう。

Victory121というその店舗に入ると、担当のアレキサンダーさんが迎えてくれた。ご本人はほとんど英語ができない様子だったものの、メールの様子で既に詳細を知ってくれているようで、ちょっと待っててください、と言ってさくさくとカメラを調べてくれて、問題を突き止めてくれた。キャノンのカスタマーサービスのネットワークの強さとその丁寧なサポートに、いたく感動してしまう。

こうして無事に問題を解消した後、再び車に乗り込んで、海抜1500~1700メートル辺りにある渓谷、メデウへと向かう。

フライドポテトや肉にマヨネーズで和えたサラダをくるりと巻いたラップをほおばりながら運転してもらう。

カザフスタンは中央アジアの中でも物価が高いとみな口を揃えて言う国。そして、羨望のまなざしで見られることも少なくない国。通りには、近代的な建物があちらこちらにそびえたっている。

山の上のほうまで行くと、気温はまたぐっと下がる。眼下にはスケートリンクが見える。ロープーウェイが山の合間をするりと抜けて行く。

雨がぱらぱらと降ってきた。

あまりに寒いので、長居もせずに、アルマティの郊外にあるアリくんの家へと向かう。新しい一軒家の並ぶ新興住宅地だ。アリくんのお母さんも5年ほど前にこの家に移ってきたという。家には大きなリビングにキッチン、それから部屋がいくつもある、大きな家だ。お手伝いさんがいるといい、清潔に整えられている。

夕ご飯はお母さんお手製のプロフにトマトのサラダ、ピーマンの肉づめをいただく。あつあつのピーマンをぱかりと割ってたっぷりとマヨネーズをつけていただく。それにバナナやナッツにレーズン、たらふくで食べきれない。

ボルシチもよく食べるといい、キルギスもカザフスタンもロシア料理の影響をふんだんに受けている。

アリくんのお母さんはヨーロッパを中心にいろいろな街へ行ったことがあるという。そして、それぞれの国のお皿を持って帰ってきていた。

外では雷がなり、雨が降っている。久しぶりに雨の香りの中に花と土の香りがする。普段キルギスに住むアリくんは、お母さんのことを時折想う、と言った。

アリくんは、中国で洋服を買い、アルマティで売っている。中央アジアでつくられた洋服に比べると、格段と安いのだという。

冬にはこの辺りはマイナス30度くらいまで下がることもあるという。

夜も遅くなったころ、再びお茶を飲もうということになる。お母さんの友だちも遊びに来た。アリくんはiPhoneを少し前に落としてからインスタグラムにログインできずに困っていたので、その手伝いをする。

キルギス-カザフスタン国境情報

キルギスのビシュケクから、カザフスタンのアルマトゥに抜けるルートです。

1.タクシーで国境まで行く。
 (※西バスターミナルからアルマティ行きのミニバス、
   又はツム百貨店前から、285番のマルシュルートカで国境まで行けるようです。)
2.キルギス側にて、出国手続き。パスポートを提出。
3.徒歩で200m程度のカザフスタン側国境へ。
4.入国カードを記入。パスポートと一緒に提出。
5.入国カードが返却されるので、カザフスタン出国まで大事にとっておく。
6.アルマティ行きのミニバス乗り場まで、タクシーで移動。(※KZT 200.00)
7.アルマティ行きのミニバスに乗る。(※所要2時間、KZT 1350.00)

◎両替
 カザフスタン側国境に両替屋があります。
 1 KGC = 3.1 KZT で両替しました。