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エチオピアとスーダンの国境 – Gondar / Metema, Ethiopia

エチオピア通貨からスーダン通貨へ銀行で両替する場合は、アディスアベバの一部銀行でできるとかなんとか、なにやら複雑そうなのである。

でも国境では両替商がいるから大丈夫と大使館の人やら旅行会社の人たちが言っていた。

今日も朝の5時過ぎにはターミナルへ着くように向かう。

バスをつかまえ、茶けた山を眺めながら進んでいると、Shihediという町でふいに降ろされる。どうやら、たどり着きたかった国境の町、Metemaまでは行かないバスに乗ってしまったらしい。

それでも、国境の街までのバンを運転手が交渉してくれ、スムーズに乗り換えが済んだ。

わたしたちがバンに乗り込むと、車掌の男性が、座っていた乗客に対してわたしたちに席を譲るように指し示す。

わたしたちがいいですいいです、といくら遠慮しても、座りなさいと言って、他の乗客を別の座り心地の良くない座席へと移動させた。

隣に座った男性は、Metemaの町で輸出入の仕事をしているという。エチオピアからエリトリアまでコーヒーやソルガムを輸出するのに、両国の関係の悪さから、一度スーダンを経由して間接的に輸出するのだという。それから、中国からも商品を輸入する仕事もあると言った。

バンを降りると、イミグレーションまでトゥクトゥクに乗っていく。トゥクトゥクの運転手の知り合いに両替商がいると言うので、話を聞く。

掘立小屋の中にどかりと座った男性がいる。

両替商の男性は言う。スーダンは自由がないから、ぼくはエチオピアのほうが好きです。スーダンに入ったら、警察に用心してください。お金を要求されたら、お金はもっていない、お金がなくて腹がへっているのだと言ったほうが良い、気をつけて、と言う。

両替を終えてからも、あちらこちらの両替商関連の仲間らしき集団が現れて、次は荷物検査が必要ですからこちらへどうぞと親切に誘ってくる。

荷物検査は、私服を着て時間をもてあましているような若い男性たちが、興味もなさそうに簡易の木材でできた小屋で行っている。

こうしてようやくすぐそばのイミグレーション・オフィスに入り、出国手続きとなる。冷房の効いた部屋に座る男性によって、写真を撮影され、右手と左手の指紋をとり、職業を尋ねられたら、出国となる。