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Welcome to Georgia – Border with Turkey / Batumi, Georgia

グルジア人は自分たちをヨーロッパ人だと理解していて、それがアジア人蔑視にもつながっているのだとも聞いた。同時にグルジアを含めてコーカサス地方はとてもきれいな場所で人が優しいという人もいる。

トルコのオフィスから歩いていくと、可愛らしいロゴをあしらった白くて洒落た建物にグルジア国旗がはためているのが目の前に見えてくる。そのわきにあるグレーの通路を歩いていくと、がらりとした荷物検査台があり、その奥に広々とした窓口が並んでいる。

窓数が多いからか、さきほどよりがぜん列が短い。すぐに順番が来て、担当女性の前に立つ。それでは一歩引いてください、と言われてカメラで無音のうちに写真を撮られる。そしてWelcome to Georgiaと低くもよくとおる声で言われて、スタンプが押され、横の仕切りが開けられる。

グルジアに入った途端に英語表記の下ににょろにょろとしたグルジア語が出現する。数軒あるうちの1軒で手持ちのトルコリラの一部を両替しておく。

そのうちにバスも国境を越えてやってくる。するとバス会社添乗員の女性がわたしたちの大きな荷物を荷台に載せて運んできた。

どうやらバスの下につめている荷物置き場の荷物をどこかで荷物検査にかけなければいけなかったらしい。そんなことは知りもせず、ひょいひょいと通過してきてしまったので、いつの間にやらバスの荷物置き場から添乗員たちがわたしたちの鞄を出して荷物検査にかけ、それを運んできてくれたのだった。

添乗員の女性はグルジア出身で、バスに乗っている若いグルジア女性たちと知り合いのふうでもあった。

再びバスに乗って先へと進む。道沿いにホテルが並んでいる。しばらく行くとSOCARというガソリンスタンドがあり、そこにバスが停車した。そして乗客数人が降りて、手慣れたふうに近くにある両替所で両替をし始める。こちらのほうが国境よりもレートが良いのである。倣ってそこで残りのトルコリラを両替する。

トルコとの間には時差が一時間ほどあり、1時半になるころ、バトゥーミの町に到着する。左には港があり、大きな船も停まっている。街にはやしの木が植わり、イルミネーションのついた大層な建物もある。