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JALと2周目。 – Tokyo / Los Angeles, U.S.A.

成田からロサンゼルスまで、9時間半ほど、それから乗り換えてラスベガスまで1時間ほど。そう聞くと長いフライト時間かと思っていたけれど、この1年ほど、修行のように夜行バスやら列車に乗ってきて、しかもその多くはなかなかの状態にあったものだから、何時間のフライトであれ、とても快適だった。

そして、ロサンゼルスまではJAL便。おもてなしのJAL。客室乗務員の女性は、いつもにこにこと穏やかで、お手洗いの片隅には、本日は、日本航空の翼をお選び頂きありがとうございます、と書かれた紙が置かれている。

機内食は大好き。機内にぷんと良い匂いが漂いはじめて、そのうちにからからとカートが押されてきたものなら、もう気持ちは機内食にくぎ付け。そそくさと荷物をしまってテーブルを出す。他のことは目に入らない。

夜はチキン炒めにごはん、魚のすり身にサラダ、などこまごましたお惣菜、最後にハーゲンダッツのクッキー&クリーム。そこには、機内食にお決まりのぱさぱさとしたコッペパンららしきものも、がっつりとしたケーキもない。JALには、機内食特有のジャンクなかんじを期待してはだめなのだ。

座席にとりつけられたビデオなどを見ながら、本を読んだり、お仕事をしたり、うとうととしたら、もう朝ごはん。

この朝ごはんがまた旨い。東京日本橋三代目のAIRたいめいけん。昭和6年創業の泰明軒の「タンポポオムライス」が食べられるのである。温かく保たれた洒落たパッケージに二段に入れられたオムレツとチキンライス。オムレツはふんわりとろっとろ。どちらも甘くてそれでいて押しつけがましくない。それにコールスローとアプリコットゼリーがついている。

そうこうしていたら、1年ほど前に世界旅を始めたときに最初に訪ねたロサンゼルスの町並みが見えてきた。大きな幹線道路がまっすぐと伸び、車がたくさん駐車され、あるいはびゅんびゅんと飛ばしていく。

世界旅のはじめの一歩の街に、はからずして戻ってきた。懐かしいと思った。このままもう一周同じ道を通ったら、どれもがきっと懐かしい。勢いあまって二周目してしまいそうだ。