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ラスベガスという街。 – Las Vegas, U.S.A.

ラスベガスには、ニューヨークもパリもエジプトもある。自由の女神の後ろに走るジェットコースターからはきゃーきゃーと声があがり、ピラミッドの上からは夜になると光線が放たれ、そびえたつエッフェル塔は遠くからでもよく見える。

そのうえ、どでかいホテルの1階にはたいていどでかいカジノフロアがある。

こう書くと、ラスベガスは、なにやら近寄りがたい街のような気さえする。

でも、一般人のカジノフロアはいたってオープンであちらこちらにあり、そこを通らないとどこにも行けないといった具合で、カジュアルな服でゲームを楽しむ人も、ただ目的地にたどり着くためにカジノを通り抜ける人も、大勢いる。

それにホームレスの人や重い病を患った人、犬の餌さえ買えない人などが通路に立って寄付を乞うている。スパイダーマンやキティちゃんにマリオやセサミストリートのキャラクターは街にあふれ、颯爽と歩いていたりする。

彼らは積極的に道行く人たちに話しかけられる。キャラクターと長い立ち話を始める人だっている。

どーんとしたアトラクションや建物が、ほら、見てみてだけじゃなくて、こんなふうにふつうの人たちが行き交う活きた街をつくりだしているのがラスベガスの魅力なのかもしれない。

トルクメニスタンのアシュガバットは、ほら、見てみて、で終わってる。それはそれでとっても面白いのだけど。