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深いハグをするおじいちゃんと、握手を嫌うイギリス人。 – Cancun, Mexico

カンクンの宿、Haina Hostalの人々はみな優しい。今日はおじいちゃんが担当のようで、わたしの質問に答えるのと同時にぎゅっとハグをした。

そしてまた、このHaina Hostalにはわたしたちが一緒に滞在をしていたイギリス人、グレイグさんがいる。ヘルニアを患い、メキシコかキューバで手術をしたいのだそうだが、米国に持っている自分の口座からお金を引き出すのに、一度米国に行かないと引き出せないと言われたのだった。

そこでカンクンからマイアミまでの航空券をとったのだが、航空会社から、アメリカに入国するためには、アメリカ出国後の本国(イギリス)行き航空券がなければならない、だから、乗せることはできない、と言われたのである。話好きでつぶやきの多く、時折見せる笑顔が無邪気なグレイグおじさんは、そんなものだから、ずいぶん長い間この宿に滞在しているのである。

そのつぶやきグレイグさんが、今朝朝食をとっているときに「ぼくは握手は嫌いだから、日本人のお辞儀は良い習慣だと思う」と突然言い出し、持ち歩いているという殺菌剤をわたしたちに見せた。そして、握手はバイ菌を移し、病気を感染させる。日本人はそのことを知っていてお辞儀という挨拶の方法を採ったのではないか、持論だけどね、とつぶやいた。

深いハグをするメキシコ人おじいちゃんと、
握手を嫌うイギリス人。
いろいろな人がいるものである。

いよいよキューバに出発する時間となる。

カンクンのADOバスターミナルの片隅にAirport Shuttleと書かれたブースがあり、そこで空港までのシャトルバスチケットを購入する。バスは快適そのもので、30分程度でカンクン空港に到着する。

キューバに入るのにはツーリストカードというものが必要となるが、バスから降りるとどこからともなく現れた男性が、ぼくの奥さんは日本人で子どもが二人いるのだ、と言いながら、ツーリストカードを取得できる旅行会社のブースまで連れて行ってくれた。

その旅行会社の人がわたしたちのパスポートをみながら、すらすらと手慣れた調子でツーリストカードを記入してくれ、わたしたちはぼんやりとしているだけで、あっさりとカードができあがった。

カンクンからハバナまでは現在Cubana(クバーナ)航空とAeromexico(アエロ・メヒコ)航空が飛んでいるが、今回はフライト時間の良いクバーナ航空を選ぶ。イミグレーション代として262ペソをカウンターで支払い、出国となる。

遅延やオーバーブッキングもあると聞いていたクバーナ航空もほぼ定刻どおりに動いた。空を飛んでいる時間は1時間少しであるのだからカンクンとキューバはとても近いのだ。

機内では簡単なスナック菓子に加えて、ドリンクとしてオレンジ、レモン、パイナップルジュースやコーラ、水などの選択肢にラム酒であるHavana Clubが用意されている。隣に座っていたメキシコ人だという男性がラムコークを飲んでいたので、真似をさせてもらい、ラムコークを注文する。