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良い出会い – Kanazawa / Wakura Onsen, Ishikawa, Japan











朝方金沢に到着しても、さほど疲れはなかった。駅前のもてなしドームやら鼓門に圧倒されつつ、レンタカーを借りて、近江町市場へ。魚介類も並ぶ中、朝ご飯に近江町コロッケで、甘エビコロッケなどをほおばる。そして、市場近くの和菓子村上で、黒糖ふくさと抹茶ふくさを買い求めて、店をでると、通りの向こうにおしゃれなカフェのような店舗を見つける。

Hotel Pacificとお洒落なロゴが掲げられているので、中を覗いてみる。快く迎えてもらったその場所は、古いホテルをリノベーションした、ホテルだった。しかも、本格オープンする前のプレオープンで、サービスも手作り感溢れている。私たちはこれから行く先も決めていないのですがおすすめありますか、どこか温泉にでも行けたら良いと思っているのですが、と伝えると、ゴールデンウィークで宿の予約をしていないことに驚かれ、わざわざお知り合いにお電話をしたり、和倉温泉のお手頃な宿をとってくれたりした。

金沢にいつ戻ってくるのかもはっきりしていなくて、このHotel Pacificに泊まるとも知れない突然の客を相手に、とても親切にしてくれる。











こうして、今夜の宿を確保しつつ、金沢から北へと向かう。千里浜なぎさドライブウェイで、砂浜を走り、車を降りて、潮の香りをたっぷり吸い込んで、かもめの飛ぶのを眺める。












更に車で進み、木々の間を歩き、日本最古の木造灯台、旧福浦灯台に辿り着く。心地よい風が吹き抜ける。草っ原に腰をかけ、先ほど買い求めたふくさ餅をほおばる。どこまでも、海は青い。











辺りには昔ながらの家が立ち並び、港には船が泊まっている。











荒波によって削られた洞門、巌門に立寄り、全長460メートルほどもある世界一長いベンチに腰をかけ、艶やかな黒瓦をのせた家々の間を歩く。






















柔らかな光を浴びた花々を見ながら車で進むと、大笹波水田があり、懐かしいような風景が広がっている。












さらに、義経の舟隠しという、源頼朝の追手から逃れていた義経が、荒波から守るために船を隠していたという伝説をもつ入江や、ヤセの断崖は、腰もひけるほどの絶壁で、はいつくばって、下を眺める。

ゆっくりと、陽が沈もうとしているので、車で一気に和倉温泉へと向かい、今朝予約をしてもらった宝仙閣に辿り着く。夜ご飯はつけてもらっていないので、外に出て、食事処を探すものの、温泉街なものだから、ぽつりぽつりとしか開いている店がない。しかも、夜9時をまわっていたので、かろうじて開いていた八ちょもに入る。どうやら、隣の席の人たちは久しぶりに里帰りをして会っている仲間たちのようだった。ビールに、ほたるいかの沖漬け、それにおすすめの鍋物にお刺身の盛り合わせをオーダーする。

近くの有名旅館加賀屋を覗きにいって、夜は更けていく。