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中国へのんびり寝台バスで。 – Almaty, Border with China, Kazakhstan

朝は5時に起きて、中国ウルムチ行きのバスに乗る支度をする。

まだ日のあがったばかりの家の庭には、昨晩は暗くて色を失っていた花が、赤や白やピンクやオレンジの色に染まっている。

6時ころには、昨日も運転をしてくれた友だちが日産車で迎えに来てくれる。きちんとしたメークに、片手には中国で買ったというシャネルのロゴのついた鞄を肩にかけている。ロシア音楽をボリューム控えめにでものりのりに流している。

7時5分発というウルムチ行きのバスは既にターミナルに停車をしていて、それに乗り込む。バスは寝台になっていて、2列の2段ベッドが5つ並び、その後ろに4人並んでベッドがしつらえてある。

入口でビニール袋を渡され、それに靴を入れて、絨毯の敷かれた通路を通り、指定されたベッドに向かう。

中国製のバスも鉄道もシャワーも冷蔵庫も、多くの製品が海外に溢れていて、その多くが最近買われたもので、新しい。そんなわけで、中国製だったら、質はともかくとして、新しくてきれいだろうというイメージがすっかり定着している。

このYutong社製バスも、清潔だった。

出発時刻を10分ほど過ぎてバスは発車する。

ずっと草原が広がり、その向こうに山が連なっている。馬や羊が草を食み、馬に乗って走っていく人がいる。アリくんは、カザフスタンの男性はみんな馬に乗れるんだよ、日本人がみんな寿司を食べれるようにね、と茶目っけたっぷりに言っていた。

川の流れる周りは、緑が深くなっている。だいたいが平らな道を抜け、時折小さな建物やモスクを見かけるほかは、草原が続く。

バスが一度停車すると、乗客は降りてバスに沿うように列をつくる。そして何を確認しているのかは分からないパスポートのチェックを受ける。そして一人ずつまたバスに乗車し、バスは発車する。バスの中に敷かれていた通路の絨毯も外されてみな靴のままに通路に立ったままだ。

まだ家々が並び、辺りは緑が溢れている。

しばらくしていつの間にかバスに乗り込んでいた職員に、再びパスポートの確認を受ける。
そしてまたバスが進み、小川を渡ったところでカザフスタンのイミグレーションに到着する。

それぞれバスの荷物置き場から大きな荷物を持って荷物確認を受ける。X線に確認しているらしき担当者は、いない。

チェックを受けた大きな荷物を持ってイミグレーションの窓口へ向かう。入国のときとおなじように、カメラを撮るために一歩下がって、とジェスチャーで指示されるほかは、なにも聞かれずにスタンプが押される。入国のときに記入をした紙はここで没収された。

建物を出るところでもう一度パスポートの確認を受ける。日本人ですか、と言われて、建物外に出る。向こうのほうには、黄金口岸商貿城と書かれた建物があり、中国のマークが建物に掲げられている。

乗客全員が揃ったところで、再びバスは発車する。

ただここから中国の国境はまだ遠い。