マクロビ生活 – Sakura / Isumi, Chiba
朝は、奥さんが5時半ころに起きて、朝ごはんの支度をしてくれた。
5時半起きが日常生活。
朝も土鍋でご飯を炊いてくれ、納豆やお味噌汁、豆に大根おろし、それに人参。
納豆は、唯一いまだに苦手な食べ物だけれど、大粒の納豆に大根おろしをかけていただけば、ねばねばが少しさっぱり。
ご飯の後は、家の前の坂を下がったところにある田んぼへ。
舗装されていない土の坂道をざくざくと下がると、そこには田んぼがずっと広がっていた。
千葉にこんなところがあることを、知らなかった。
それでも、ここにも、開発の手がせまってきているという。
おたまじゃくしが、いる。
南酒々井駅へと車で送ってもらい、そこから今度は今夜の宿泊先、いすみ市へ。
無人駅である長者町駅から、1時間ほど歩いてサーファーさんのたくさんいる海にたどり着く。
きれいなかたちを残したままの貝殻が落ちている。
とげとげした魚が膨れ上がって、死んで横になっている。
空は晴れ渡っているけれど、風はまだ冷たい。
帰りはヒッチハイクをしようにも、なかなか捕まらなくて、
また1時間ほどかけて、駅の方へと歩いて戻る。
車に乗っているのは、
地元の人らしき、お年寄りか、
サーファーらしき、若い人たち。
お昼をどこかで食べようということになり、
その場でネットで調べてみつけたgreen+へ。
”畑付きエコアパート”っていう響きに、惹かれて。
畑にひょっこりと現れた、モダンな建物。
その1角にカフェがある。
隅の薪ストーブをつけましょうか、と尋ねられて、お願いをする。
そして、玄米ご飯に、お味噌汁、サラダに、
ヒエのフィッシュ&チップス豆乳タルタルソース
ソイミートのあったか治部煮
白菜のヤムウンセン
豆乳の二色くず豆腐
マクロビご飯。
話をしてみると、ここのオーナーは、今夜宿泊予定のブラウンズフィールドのカフェの店長を
3年ほど務めていた方だった。だから、ブラウンズフィールドのお迎えの車は、グリーンプラスにまで来てくれた。
マクロビのコミュニティ、というと、思想の強い、コミュニティかと思っていたけれど、
私たちを自然に受け入れてくれる。
ブラウンズフィールドは、マクロビを中心にしながらも、コミュニティの外に行けば、とんかつを食べることだってあるという。お酒だって、珈琲だって、飲むし、恋の話だってする。
山羊が飼われている。
畑の大根を左回りで抜いて、(右回りで地球の奥へと成長していくから、左回りで抜くと、抜きやすいのだそう)それを山羊にあげる。
夕食は、午後6時。みんなで丸いテーブルを囲んで、いただく。にんじんやキャベツの入ったホワイトシチュー、大根酢和えのサラダ、菜の花の白和え、湯葉、青菜としいたけの炒め煮、ごはんとおからのハンバーグ、ヤーコンきんぴらと大根の葉、それにえのきやネギ、大根の葉の味噌スープ。
そして、みんながおかわりする、玄米のご飯。
電磁波の話から、電気の話し。
神保町の話から、高知県の話し。
高知に移住したというシネマさんの移住先の条件は、
水がきれいなこと、隣との距離が十分にあること、水源に人が住んでいないこと、
改装自由な古民家であること、家賃が安いこと。
空には、たくさんの星が輝いていた。
土の香りがする。
ストーブを囲んで、つくってもらった豆炭アンカを足元に入れて、夜は早めに眠りにつく。
2014/03/22 23:17 | カテゴリー:Japan - After the trip