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エクアドルのクエンカからロハ、マカラ経由でペルー国境へ – Cuenca / Loja / Macara, Ecuador

朝食は木いちごのヨーグルトとグラノーラ、それから市場で買っておいたフルーツ、甘酸っぱいマラクーヤとくせのあるグラナディージャをいただく。フルーツはどちらも中にたくさんの粒が入っていて、とろりとした触感である。

今日はクエンカを発ち、ペルーのトルヒーヨへと向かうことにする。13時ころ宿を出て、2ブロックほど離れたバスターミナル行きのバス停へと歩く。

ある年配の男性に、日本人ですかと声をかけられ、そうですと答えると、バス停まで誘導してくれた。娘さんにお手製の弁当を届けるところなのだという。

ターミナルへ向かうバスは混んでいて、若い女性や制服を着た男の子や女の子が乗っている。こちらが大きな鞄をもっているのを見かねて、空いた席にどうぞと声をかけてもらう。

およそ10分ほどでターミナルに到着をし、ぺルー行きのバスの時刻を調べると、国際バスの発車までにまだずいぶんと時間がある。そこで、1時間ほど待てばバスが出るというViajeros社で、国境までの途中の町Lojaまでまずは向かい、そこからぺルーに向かうことにする。

バスを待つ間に、プラタノと豚肉を揚げた団子のBolonと、とうもろこしからできたHumitaを買い、レンジで温めてもらう。定刻14時を10分ほど遅れて発車するバスには、幾人かの物売りの人々が乗ってくる。歌うように「スモモ、スモモ」と売り歩く女性がいる。

雲のかかった丘の前で、すすきが穂を揺らしている。商船三井のコンテナが、道のわきに置かれていたりする。砂利道に入るとバスはタイヤが空回りし、添乗員などが降りて様子を見ている。

それでも徐々に薄暗くなり始める18時半過ぎにはLojaのターミナルに到着する。LojaからペルーのPiuraまでの直行便は、早くとも夜23時の夜行バスまでないという。そこで、すぐに出発するというUnion Cariamanga社でMacaraまで行き、そこから自分たちで少し行った国境へ向かうことにする。

ところどころ道なりに商店が、山間に家が点在するほかは、ただ川と山の合間をぬっていく。途中のカリアマンガという町でどっと乗客が降り、車内は数名残るのみとなる。町に並ぶ店はシャッターを一様にぴしゃりと閉じ、若者が時折歩いて行くのみである。

電灯の消されたバスはそのまま国境に向かって進む。黒い山々の間にところどころ灯が寄せ合うように町が点在し、光を放つ大きな青い十字架がたてられている。