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リマのがやがや旧市街 – Lima, Peru

朝食は、マンゴーを切ったものと、グラノーラにtutty fruttiのヨーグルトをかけて食べる。

リマの旧市街を歩きに行こうと昼ごろに外に出ると、強い日差しでくらりとするほどだった。ブラジル通りを走るバスに乗る。暑い昼のリマでは、バスの中にアイスクリームやらドリンクやらを売りに乗り込んでくる人がひっきりなしだ。

Abancay通りの中華街近くで下車をする。同じ「世界遺産の旧市街」であっても、エクアドルのキトとは違って、リマはがやがやと商売の音があちらこちらから聞こえてくる。

道の片隅で靴を磨く人も、アイスクリームを売る人も、音楽を奏でる人もいる。

バス停から中華街に向かう途中に中央市場がある。赤褐色の大きなオリーブの実やチーズのかたまりや、頭と手足の先は切り落とされ、しっぽの先の毛が残された山羊、そしてハタやニベ、アジやサバ、カツオの卵やセビーチェ用の海鮮類といった水産物が売られている。ペルーは水産大国なのであった。

食堂も併設しているものの、相変わらずお腹の調子が低調なままのわたしたちは食事をとることを諦め、市場を出て向かいの中華料理店のスタンドで売られていたチチャ・モラダを買って、飲むことくらいしかできない。

そうこうしているうちに、「中華坊」と書かれた、赤い柱に緑の瓦をつけた中華街の門が見えてくる。リマには赤い提灯をぶら下げた中華料理店が町のあちらこちらに見られ、そしてまたレストランや小さなショッピングモールを備えた中華街も存在するのである。

どろりとしたシロップをかけたかき氷を売る店の前には、行列ができている。ハワイの首飾りが流行っているのか、青や黄、赤、ピンクや水色といったカラフルな首飾りをわんさかと身体にまきつけて売る女性たちが町を練り歩いている。

そこからアルマス広場へと向かう。てっぺんに十字架をさしたサン・クリストバルの丘のふもとには、濃いピンクや緑、水色といった家々が立ち並んでいる。

真っ白な国会議事堂の周辺には多くの警察官が配されているも、日本語で話しかけられたり、アイスを食べたりしていて、のんびりとしたものである。

アルマス広場とサント・ドミンゴ教会・修道院の間にあるLa Casa de la Gastronomia Peruana前にいくつかのオープンカフェが並んでいる。その中で、”Healthy Restaurant”と銘打った「La Otra Salsa」という店があり、健康になりたいと、そこで食事をとることにする。

お勧めをされたSopa a la Minutaをオーダーする。ほんの少しぴり辛のクリームトマトのスープに牛肉とパスタを入れ、上に目玉焼きをのせたものにパンが添えられている。トラックの運転手によく食べられているという食事だそうで、身体がぽかぽかと温まる。

それから1549年に建てられ、過去の地震にも耐えてきた薄い桃色のサント・ドミンゴ教会・修道院を訪ねる。スペイン製の青タイル、Azulejosも残されている。

その後、印刷所の立ち並ぶ道を通り、ラス・ナサレナス教会へと向かう。この教会は、「キリストの受難像」という有名な壁画が祭壇にかかげられ、淡い色彩で十字にはりつけられたキリストが描かれている。教会内には告解室がいくつか設けられ、人々が列をなしている。

教会の周辺には今度は眼鏡専門店が立ち並ぶ。日本語らしい名の、中はまるでペルーのレストランも存在する。日系の人々が経営しているのかもしれないと想像を、する。

サン・アグスティン教会は、過去の地震により修復を繰り返してきた教会であり、無事に残った入口のチュリゲーラ様式の装飾と比べて、中はシンプルなつくりでキリストが赤い布の上で十字にかけられている。

それから旧市街のメインストリートであるラ・ウニオン通りに出る。洋服屋、靴屋に家電量販店と並び、休日夕方、多くの人でにぎわっている。

通り沿いにある、リマで最初のミサが行われ、ペルー軍の守りの神、聖女メルセーがまつられているラ・メルセー教会へと入る。ちょうどミサが行われており、人々が集まってきている。あちらこちらに精緻な木彫りが見られる。

ラ・メルセー教会前にあるスーパー、Plaza Veaに立ち寄り、買い物をする。バレンタインデーらしく、できあいのチョコレートコーナーも存在し、数人の若者がそこからチョコを手に取っていく。店には喫煙禁止、ペット禁止という他に、武器禁止と書かれ、銃の絵に赤い斜め線がひかれている。

いよいよ賑わうラ・ウニオン通りから少し抜けてヘスス・マリア教会を見た後、また通りに戻り、南のサン・マルティン広場まで下る。

ぺルー独立運動に貢献をしたサン・マルティン将軍の像がたつその広場では、人々が芝生に寝そべり、商品売りに人が集まり、休日の夜を満喫している。