お腹がいたくなったら。 - Lima, Peru
朝起きて、オレンジジュースや、林檎、お気に入りのグラノーラにミルクをかけていただくも、どうもお腹の調子はよくならない。ナスカにいたときから調子がよくないので、まともな食事もとれずに、ふらふらとしてくる。
そこで、加入している保険会社の提携病院がリマにはあるので、まずはそのクリニックに電話をかけてみる。流暢な日本語を話すフアン・ホセ・ボニジャ先生が応対する。
お伺いさせていただきます。
バスに乗って、軍人病院で下車し、閑静な住宅街を歩く。こいのぼりがかけられている家もある。しばらく迷うこと20分、看板のない先生のクリニックが、落ち着いた雰囲気をもって構えられている。
どうぞと招き入れられ、名刺を渡される。そこには日本語でこう記してある。
フアン・ホセ・ボニジャ
岐大・消化器系・阪大医学博士
和西公認翻訳者
JICAペルー顧問医
基本的な情報から、仕事、リマの滞在日数、旅のルート、家族の病歴などの質問がある。そして、横になって体温や血圧を測定し、診察を受ける。
生野菜、生魚が原因かもしれません。果物は皮をむいてくださいね。農業に使う水が下水であることもあるので、極力生野菜など生のものは避けたほうがよいです。
食事は以下のように気をつけてください。
避けたほうがよいもの:ラクトースを含むミルク、ヨーグルトやアイスクリーム、豆類、ソフトドリンク、コーヒー、アルコール飲料、チョコレート、カカオ(ココア)、調味料、揚げ物や炒め物、煙草
豊富にとったほうがよいもの:皮をむいたフルーツや野菜(キャベツ、カリフラワー、ブロッコリは除く)
飲みもの:2リットルの水やフルーツジュース。
夜の9時以降は重い食事はとらないでください。
昼食や夕食の後は10分から15分の散歩をしてください。
パンは白パンよりもトーストしたパンや全粒粉のパンが望ましいです。
お茶:カモミール、レモングラス、コカ、boldo、matico。
果物:グラナディージャ、マルメロのMazamorraやマーマレード。砂糖が多少多いぶんには気にしなくて大丈夫です。
りんごは、赤りんごよりも緑りんごのほうがよいです。
それから、野菜をゆでたものに塩をふった野菜スープも身体によいですよ。
そういってグラナディージャをはいどうぞと出される。
薬を近くの薬局屋で買ってきてください。
1.抗生物質CiprofloxacinoのCiproflox 10錠:1日2回、5日間
2.電解質などを含む栄養ドリンク、frutti flex2リットル:1日1リットルの水とfrutti flex1リットル、合計2リットルを飲んでください。
3.ビタミン剤であるMucovit:昼食の後に1錠、10日間分です。
そう言ってiPadを取り出して、薬局屋や、必要書類をコピーするためのコピー屋の説明をする。
日本の岐阜、美濃など合計7年ほどを日本で過ごしていたという。腹痛以外にも高山病などに罹り訪ねてくる日本人患者もいるという。
薬を飲めば2、3日もすれば良くなると思います。それから12月末に同じ症状があったということはピロリ菌の疑いもあります。今後のことも考えて明日、Roe Laboratorio Clinicoに行って、検査をしてみてください。
そしてわたしたちを送り出すときに、言う。
はい、どうも。失礼いたしました。
バスに乗って、宿へ帰る道、マウロさんの働く酒屋も通る。マウロさんはわたしたちを見て、にっこりと笑顔になる。今日も元気で働いていた。
夜は、林檎の皮をむき、小さく切ってかじる。あとは、抗生物質の薬と、いちご味とアニス味のある、美味しいとはいえないfrutti flexを飲んで休むことにする。
2012/02/15 23:26 | カテゴリー:Peru, ささやかな、旅のじょうほう