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ヨハネスブルグ豪邸の宿と、レンタカー Johannesburg / Nelspruit, South Africa

今回滞在している宿は、白人、Runelさんの自宅を改造した宿である。開業して、もうすぐ4年になろうとしている。大きな家を持つのは南アフリカでは普通のことなのだと明るい彼女は言った。

家族が独立して家を出ていき、大きな家をもてあまして、宿泊施設として提供するようになったという。壁をいくつか取り払い、家具やベッドを購入して宿をはじめた。

時間が拘束されるから、人好きじゃないとなかなかできないものよ、と言う。宿を始める人はたくさんいるけれど、多くの人が途中でギブアップしてしまうの。夜にお客さんと盛りあがってパーティーをして、でも朝早くに空港に迎えに行かなければならなかったりして、そういうときは大変。だから誰か手伝ってくれる人を探さないといけないと思っているんだけど、意欲のある人を探すのはなかなか大変なの。でも、人が好きだから、仕事はとても楽しい。

そしてRunelさんは続けて言う。でも、もうヨハネスブルグはいい。ヨハネスブルグはアフリカの経済の中心地でお金は集まっているけれど、ヨハネスブルグを好きな人なんて一人もいないの。近いうちにヨハネスブルグの宿は人に任せて、ケープタウンかダーバン近くに引っ越しをしたいと思っている。ケープタウンはもう宿がたくさんあるから、ダーバン近くに引っ越そうかとも考えているところなの。

Runelさんに空港まで車で送ってもらい、空港から出ている10時45分発Citybugのバンに乗り、クルーガー国立公園でサファリをする際の起点となる街、ネルスプリットまで向かう。

パンに苺や桃のジャムを塗り、チーズをつまみながら、バンはトタン屋根のバラックが並ぶスラム街を通り過ぎ、やがて短い草ばかりの生える草原へと変わっていく。

途中休憩のために立ち寄ったALZUのパーキングエリアは、清潔で新しい造りになっていて、ガラスの向こうにはミニサファリまである。お手洗いには、イスラム教のマークを貼った個室も1室あり、おしりを洗うための蛇口が備え付けられている。ガソリンスタンドには牛が積まれたトラックが停車していて、もーもーと声がする。

14時半にはネルスプリットの街へ到着する。この街からレンタカーをして、明日から車を走らせながらサファリ(ゲームドライブ)をしにクルーガー国立公園へ行くことにする。

まずは近くのスーパー、SPARに立ち寄り、食材を調達する。けん銃をもった男性ガードも女性ガードも、そこから少し離れたレンタカー屋AVIS社への行き方を丁寧に教えてくれる。そのうちにスーパーのお客も「そこまで連れていくわよ。」と話に交じり、バス待ちの女性たちもあれやこれやとアドバイスをし始める。みな、親切なことこの上ない。

結局、タクシーにお願いをして、連れて行ってもらうことにした。ドライバーは、ネルスプリット出身の男の子で、まだ若いように見える。タクシードライバーになったのは職業が他に見当たらなかったから、と言う。交際している彼女がいるようで、彼女のことを照れくさそうに、そして嬉しそうに話してくれた。

AVIS社の職員たちは、とても質の高い仕事をしていた。
「週末は、保証金の額が高いんです。カージャックが多いので。」と言う。
たいへんに恐ろしいことである。

Hyundaiのマニュアル車を借りて発車する準備をしていると、職員男性が窓の外から合図をする。
「道に問題ないですか、良かったら、私のナビをお貸しします。」と言った。
たいへんに有り難いことである。

夜は宿の近くでHANSAのビールを買い足し、マカロニにトマトと玉葱、チーズをかけて、パンとチーズペーストとともにいただく。

この宿には個室、ドミトリーからキャンプサイト、プールもある。お洒落なレストランといったつくりの家具で、すっかりくつろぐ。