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混沌首都、カンパラ – Border with Rwanda / Kampala / Jinja, Uganda

イミグレーションのわきに両替店が3軒並んでいて、その内の1軒で両替を済ませ、5分ほど離れたウガンダ側のイミグレーション・オフィスへと歩いていく。山に囲まれ、茶色い小川が流れている。

備えつけてある入国カードを埋め、提出をする。窓口にはカメラと指紋認証機が置かれ、機械の上に指をのせるよう、指示がある。

そして、何日間の滞在予定か、という質問に答え、ビザ代を支払えば、良い。待ち受けているバスに急かされながら、再びバスに乗り込み、首都カンパラまで向かう。

この道も舗装されていない泥道の悪路で時折おしりが宙に浮く。窓の外には緑があふれ、ゆるやかな丘が続く。

途中、ロレックスという名の、チャパティを卵で巻いて小さなトマトをのせたものを買い求める。国が変わると、突然に見たことのない食事が現れたりする。

隣の若い女性の乗客は、着飾った様子で、早口の英語を話す。

8時過ぎに国境を越えてから7時間半ほど、15時半くらいにウガンダの首都、カンパラのバスターミナルに到着する。

今日はここから1時間半ほどいったジンジャという町まで行くことにする。ジンジャ行きのミニバス乗り場は、少し離れているので、タクシーに乗って向かう。タクシーの運転手は、流暢な英語を話す。

カンパラは混沌とした街だった。古びたビルにはカラフルな新しい服が売られ、市場には靴が無造作に山積みになって床の上で売られている。手をつなぎ合う、ほっそりとした男性二人も歩いていく。

「ニュー・バス・パーク」から「オールド・タクシー・パーク」まで歩く。「オールド・タクシー・パーク」には、地面の上に野菜、果物、干し魚などが所狭しと売られ、そのすぐ脇を埃をあげるミニバスが立ち往生している。

ミニバスに乗り込めば、窓の外からSIMカードや書籍、アクセサリー、菓子、飴、ペットボトル飲料などを売る人が絶たない。揚げ菓子のつまった袋を買い求める。

バスは賑やかな街を通り、そのうちに銀行やショッピングモールといった新しいビルの立ち並ぶエリアを走る。歩く人も減り、落ち着いた雰囲気だ。

やがて赤茶けた土が砂埃をたてるエリアへ入っていく。線路には、多くの人々が歩いていく。池では車をじゃぶりと入れてそれを洗う人々がいる。

道沿いには、服屋や穀物屋、金属屋やインターネットカフェが並び、それが田んぼや畑、丘に変わっていく。太陽の沈む景色を眺めながら、出発して2時間、ミニバスはすっかり日の暮れたジンジャの街に到着する。

バスを降りると、ほんの少しのライトが灯った広場で、ソーセージや魚、肉などが炭で焼かれている。小さな街の中心をぬけて、目的地にしていた宿へと歩いていく。徐々に暗くなり、歩く人が減っていく。途中に道を尋ねにMBHAVIゲスト・ハウスに立ち寄ると、そこに泊まっていた男性客が、「その宿まで僕の車で送っていきますよ。」と言う。

機械工として働く彼は、普段はカンパラに住んでいるが、今はジンジャに数日間仕事をしに来ているのだという。

ジンジャは安全な町だけど、暗い道を外国人が歩いていると、良いように利用されてしまう。だから送ることにしたんだよ。

仕事を終え、宿でのんびりしていたところにわたしたちが現れ、そのわたしたちを車で宿まで送ってくれたのである。ありがたいこと、このうえない。

夜は、宿のダイニングで、フライドポテトにトマトとチーズのパニーニをオーダーし、飲み物は、NILE Specialビールを飲む。アルコールの味がつんとするビールだ。