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ビシュケクの夜の祭り – Bishkek, Kyrgyzstan

泊まらせてもらっている部屋はWifiもとんでいる。マンションは一か月に8万円ほどの賃料だというが、部屋は5部屋あり、それぞれが広々として、お手洗いもシャワーも2か所ずつある。ビシュケクの平均月収は4、500ドルというから大変に贅沢だ。

朝食は、朝日の入るリビングルームで、スクランブルエッグにナン、それに紅茶にコーヒー。いつものバターにお母さんのいちごジャム。

晴れ渡る空の下、家を出ると、広場にはスーツ姿の新郎と純白のウェディングドレスを着た新婦が、友人や親せきに囲まれている。

そして、すぐそばの道ばたには、そこで亡くなったのであろう人に向けた花束が捧げられている。

噴水があちらこちらに噴き上がる広場を抜け、迷彩服にブルーのベレー帽をかぶった軍人とすれ違いながら、食事をする場所を探しに行く。

洒落た雰囲気のレストランの向かいにある、地元のふうのシンプルな食堂に入る。

トマトスープに小さな水餃子を入れたチュチュヴァラに、玉葱やセロリに肉などの炒め物と麺をこちらもまたトマト風味のスープに入れたラグマン、それにナンと緑茶を合わせてオーダーする。食堂内は、それほど客がおらず、静かなままだ。

この辺りは、24時間営業の店も少なくない。コーラのロゴを表にはったファーストフード店が並び、キルギス料理を味わえる店よりも目立っている。

Betaスーパーに入って、ラスクやコーラのボトル、それにヨーグルトなどを買い求める。水パイプからはじまり、スーパーはずらりと品物が揃っていて、申し分ない。

歴史博物館の前の国旗には変わらずに守衛がついていて、その前の噴水はイルミネーションとともに豪華ショーが行われていて、地元の人々がたくさん集まっている。大きなステレオからライブさながらの音楽が爆音で流れてくる。

煌々とライトをつけた車両が人を乗せ、飛べない鳥はしっぽに飾りをつけられ、写真撮影用にぐるぐる回っている。ウサギやくじゃくもいて、その横に人々はずらりと並び、シャッターが切られるのを笑顔で待つ。 

懸垂機の周りに男性たちが集まり、号令もなく、ただ淡々と次から次へともの静かに懸垂機にぶら下がっていく。

そばのムエタイと書かれた機械にもまた男性たちが並び、自らの力を計測していく。

薄暗い通路に幾台ものテレビが並ぶところではそれぞれにカラオケが行われていて、その大体がテクノ系。隣のテレビに向かう人のカラオケの音など気にすることなく、踊りはしゃいでいるものだから、辺りはわいわいがやがやと騒がしい。

綿あめにポップコーンにおもちゃ。

夜になると気温は下がり、秋の訪れを感じさせる。のんびりとした祭りの雰囲気のメイン通りから一本横に入ると、暗い場所もあるので、用心しながら歩く。

暗い道ばたで、中華料理屋は灯りを放ち続けている。

家に帰ってくると、弟さんが友だちと車に腰掛け、お酒を飲んでいた。わたしたちも家でウイスキーとペプシを合わせて飲む。
夜遅くまで家の外ではバンバンと花火のあがる音がし続けた。