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ロシアと中国、新と旧。– Harbin, China

二段ベッドの宿を出て、街に出る。ネコがするりと通り、道ばたではおばちゃん、おじちゃんがゲームボードを楽しんでいる。

ハルビンの魅力は、そのミックス感。旧ハルビンユダヤ新会堂(新ユダヤシナゴーグ)は美しいカーブを描いている。
尚志幼稚園の建物を見ながら、散歩を続ける。
ごみを捨てないでと灰色の壁に赤いペンキで殴り書きされている。空は濃く青い。

中央大街を歩いて行くと、「釣魚島は中国のものだ!」と店頭に書かれているのが見え、
中国国旗が至る所で掲げられている。

歴史的な建物のそばに、真新しいモダンなビルがにょきっと建っている。
普通のかたちをした建物の上に、タマネギのかたちをした天井がついていたりする。











ハルビンといえば餃子ということで、昼食をとりに、
1929年創業の老都一処に入り、水餃子と焼き餃子をオーダーする。
有名な店といえども華美なところはない。

てくてくと歩みを進めると、突然に、深く、こっくりとした緑色の天井をした
ソフィスカヤ寺院が輝き、広場に人々が集まっている。
もともとは帝政ロシア兵士のための教会として建てられた、ロシア正教の教会である。











そこから「教会通り」へと進み、
カトリックの教会、ハルビン聖心天主教堂、
生神女庇護祭を記憶する聖堂、ハルビン聖母守護教堂(ウクライナ教会)や
プロテスタント教会であるハルビン南崗キリスト教会を見て回る。












道ばたに停車された日本車のロゴは中国国旗で隠されているものもあれば、
「釣魚島は中国のもの」と書かれたステッカーを貼っているもの、
国旗を車からかざして走るもの、それぞれだ。











ずいぶん長いこと歩いて行くと、龍の像が見えてきて、
道ばたで何やら焼いている人たちがいて、
さらに進んで行くと、
「北方で有名な僧侶と知られる天台宗の第四十三代弟子である倓虚法師によって創立された」という寺院、極楽寺に到着する。











中に入ると、煙の中で熱心に祈りを捧げる人々がいる。
楽しそうに雑談をする人々もいる。











近くにはハルビン遊園地もあり、大きな観覧車が一目をひく。ロシアと中国と、昔と今が混在する。
そこから、バスに乗って、西の方へと戻り、アールヌーヴォー様式の旧東清鉄道本社と、鉄道職員社宅が残る周辺を散策する。
本社の前には毛沢東がそびえたっている。

再びバスで街中へと戻る。「町田寿司店」と煌煌と灯りをつけた店があった。
この時期に、その名を隠すことなく、営業中と看板を掲げて店を開けていた。

これから丹東への列車に乗り込むので、大きくて丸いロシアパンやらエッグタルト、
スーパーに入って、ハルビンビールやソーセージ、おかゆ缶やらカップラーメンを買い込む。