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ビザはオンラインで。 – Border with Tanzania / Kigali, Rwanda

タンザニアのイミグレーション・オフィスから、トラックの並ぶ山道を下り、橋を渡れば、ルワンダ側のイミグレーション・オフィスにたどり着く。

黄色く塗られた橋からは、ごうごうと音をたてて茶色い濁流が滝となって流れ落ち、真っ白なしぶきをあげているルスム滝を眺める。その姿は、まるで、ライオンだ。

「ルワンダへようこそ」と錆びた看板に書かれている。

ルワンダのビザは国境でとれるとか、とれないとか、情報が錯綜していたので、念のためあらかじめオンライン申請なるものをしておいた。

いざ国境に到着して、入国カードを記入し、窓口に提出する。入国カードには、イミグレーションのウェブサイト、Eメールアドレスのみならず、facebookやtwitterのURLまでも記入されている。

申請しておいたビザはどうなっているのかと思ったら「オンラインで申請したビザの結果を確認しましたか」と尋ねられる。「その結果をEメールに送りました。本当はその結果を待って確認してから来ていただかないとダメなんです。」と言われる。

ビザの申請をしたのが一昨日、それからインターネットにつながらず、結果を確認していない。

滞在期間や目的、宿泊先などを聞かれ、その後、奥のパソコンに移ってなにやらもぞもぞとやっている。

しばらくして、問題がないと言われ、隣のカウンターでビザの支払いを済ませ、またもとのカウンターに戻り、再び職業やどのような旅のルートをたどってきたのかを尋ねられる。

同じ質問が二度来ても、笑顔で対応するのみである。

そして、晴れて合格発表となった。

合格となると、途端に先ほどまで険しい顔をしていた職員が建物から出てきて、両替店や首都、キガリまでのバス乗り場まで案内しますよと申し出た。

そして最後にfacebook、やっていますか、と尋ねられるほどだ。

ビザにオンライン申請が必要なんて、インターネットに接続できなかったり、その方法を知らない人はどうするんですか、とその職員に尋ねる。

「インターネットは誰でもできます、ルワンダの町の若者はみなやってます。」と言った。

両替店の前に停まっているSOTRA TOURSの乗り合いバンが満席になるのを待ち、バンはキガリに向けて出発する。

道のわきに、各国が援助していることを示す看板がところどころにたてられている。日本のJICAの衛生改善プロジェクト、PURA-SANIの看板もある。 

田んぼや畑が緑豊かに広がり、腰をかがめて、作業をしている人々がいる。

バンが停まると、人々が物を売りに来る。ゆで卵やバナナ、ドリンクが押し寄せてくる。

男の子が一人、にこにことしながら近づいてきて、窓の外から手のひらをこちらに差し出した。ほっそりとしたその手に、こちらから手のひらを合わせる。男の子は声も出さずに、うううと笑った。そしてもっとと、手をこちらの顔に伸ばそうとすると、周りの大人が男の子を制止した。男の子は、うううと笑うのをやめなかった。

14時半ころに出発したバンは、日の暮れた19時前にキガリのバスターミナルに到着した。この国も東アフリカ、近くの看板には「東アフリカ共同体のメリット ルワンダから東アフリカ共同体への輸出関税0%」とある。

混沌としたバスターミナルで、次の目的地までのバスチケットを予約したり両替店で両替を済ませたりし、バス会社に座っていた男性に、宿まで車を出してもらうことにする。

勧めてもらった宿に泊まることにする。入口付近には銃を持った警備もいる。そしてシャワーとお手洗いのついたバスルームは、客室より、広い。

夕食は、宿の2階にある地元客で賑わうバーで、外を眺めながら、いただく。食べもののメニューが、ポテトフライにトマトにマヨネーズ、バナナ揚げに山羊の串焼き、それに焼きじゃがいもだということで、それをそのまま全ていただくことにする。なにやらボリュームたっぷりである。

ビールは、PRIMUSとMutzigをいただく。東アフリカは、ビールが美味しい。