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アンマンの夕暮れ – Amman, Jordan

今日はパソコンの調子が良くないので、宿で朝食をいただきながら、ちょこちょこと作業をする。紅茶を飲みながら、ゆで卵、チーズ、それにパンとアプリコットジャムを塗ってほおばる。

夕方に街をぶらりと歩いて、ジャバル・アル・カラアの山頂にあるアンマン城を見に行く。エジプト人だという男性に道を教えてもらいながら、歩く。あちらこちらから「Welcome to Jordan」と声をかけられる。

そして今日も「6-0」。警察も同様だ。そう言って、にこりと笑う。この街で、物乞いを見かけることは、ほとんどない。

城は、古くから要塞とされてきた地に建てられたヘラクレス神殿の門と柱が、取り残されて、すっと空を向いている。門の前で、警察官も含めて男性が布を敷いて祈りを始める。そのそばで、水たばこを吸う少年たちがいる。

徐々に日が暮れて行き、モスクが緑色のライトをつけて、丘に点々と灯されていく。月が浮かび、飛行機が飛んでいく。人々はダウンタウンの夜景を眺めながら、夕暮れ時を過ごしている。反対側には、縦30m、横60mという巨大なヨルダン国旗が他を圧倒する高さで掲げられている。

眼下にはびっしりとつまった建物の合間に小規模なビルがところどころに建っている。ヨルダン最大のローマ劇場やローマ時代にコンサート会場などとして使われてたオデオンも近い。

640年にフィラデルフィア大聖堂を改築してできて、その後オスマン建築様式で修復されたアル・フセイン・モスクでは人々が祈りを捧げ、あるいは寝そべったりしている。

夕食は、お勧めをされた食堂、アンワール・アルコッズに行き、揚げたカリフラワーやジャガイモを鶏肉とご飯をスープで炊いたマグルーバ、それにコフタ・タッヒニーヤをオーダーする。ミンチ肉の練り物を焼いたコフタが隠れるほど、ゴマのペーストとポテトがシルバーの器にたっぷりと盛られている。それに、パンとピクルスがついてくる。

アラビア菓子の名店ハビーバには夜の10時を過ぎても人々が行列を成して、カナーフェを持ち帰り、もしくは店の外でほおばっている。

路上には、アドルフ・ヒトラーやチェ・ゲバラ、サダム・フセイン、カダフィ大佐を表紙にした書籍がずらりと並べて売られている。

夜に宿の外から、テレビでサッカーを観る人々の歓声が聞こえてくる。