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パナハッチェルかと思った場所。 – Solola / Panajachel, Guatemala

今日も朝6時頃からお祭りミュージックが流れ、爆竹に驚かされる。
ここでは子どもたちも、フルーツや野菜を売ったり、靴みがきをしたりして働いている。

民族衣装を着た人々も含めて人だかりができているのは、民族衣装が売られている場所ではなく、普通の洋服が売られているトラックの荷台である。寝ているのか倒れているのか分からない人々が路上に幾人かいる。

朝ご飯のために体育館のような市場でサポジラの実を少年から買い、その向かいの女の子から林檎を買う。

朝から行われているボラドーレスは、昨日と比べて、若者挑戦者も少なく、マスクをかぶって衣装を着た二人が組んで、パフォーマンスをしている。林檎をかじりながら、それを眺める。

宿に戻ってキャンディーカラーのお墓を眺めながらサポジラを切り分けて食べて、次の目的地、アティトラン湖ほとりのパナハッチェルに向かうことにする。チチカステナンゴからパナハッチェルまでのバスは便数が限られているので、ロス・エンクエントロス経由で向かう。

ロス・エンクエントロスまでおよそ40分、そこから「パナハッチェル行き」だというバスに乗り換えておよそ30分。よく見かけるスクールバスを改造したバスで、荷物をまたバスの上に乗せる。

「パナハッチェル」に到着して、まずはお昼を食べようと近くの市場で、コーンスープと豚肉、トルティーヤを買い、そばの広場でいただくことにする。バスのチケット売りのお兄さんもその店で昼食をとっていたのだから、味に間違いはなく、まろやかだ。

さて宿を探しに行こうと歩きだすと、「パナハッチェル、パナハッチェル」と叫ぶ客引きバスお兄さんの声が聞こえてくる。おかしい。

ここは、まだパナハッチェルではなく、アティトラン湖から山をのぼったところにあるソロラという町だった。

いそいそとそのパナハッチェル行きのバスに乗り込み、いよいよ本当にパナハッチェルへと向かう。カーブの多い山道を走っていると、突然に大きなアティトラン湖とその向こうに山が見えてくる。

こうして無事にパナハッチェルにたどり着く。

客引きフランシスコおじさんに導かれ、Hospedaje Santa Elenaに部屋をとり、夕食をとりに街を歩く。1か月ほどパナハッチェルに滞在しているという日本人男性に声をかけられ、この街は安全だ、と聞く。

中南米は、犬を追い払うための棒切れを持ち歩くと良いと聞いたことがある。確かに野良犬が多い。てくてくと夕飯に向かっていると、犬のふんを1度直前で踏み損ない、1度はきちんと踏みこむ。中南米では、犬といろんな形で関わりあうのである。

グアテマラの織物や編み物、刺繍の技術は高く、近隣国の民芸品のほとんどがグアテマラ製なのだそう。家族総出で3か月かけて作ったというかわいらしい刺繍のほどこされた布が売られていたりする。土産物屋では、店内で織物をしている女性もいる。

メイン通りであるサンタンデール通りのValentino’s Steak Houseで夕食をいただくことにする。アティトラン湖の魚をにんにくとともに揚げた、Mojarra (Pescado) al Ajilloとピクルス、ワカモレにライスと野菜スープ、ガーリックトースト、Brahvaビールを選ぶ。しっかりとした白身の魚ににんにくが効いている。

同じ通り沿いの屋台で、おばちゃんが作ったという、レモンやいちご、林檎やバナナ、パイナップルのパイやチョコレートケーキがあまりにおいしそうで、帰りがけにバナナのパイを食べて帰ることにする。上にのったメレンゲやクリームが甘さ控えめなので、その分バナナそのものの甘さが際立っていて、ぱくりとたいらげてしまう。バイクにのったお兄さんが途中で買っていったり、遅くまでその屋台でケーキを一人食べに来ている女の子もいたりする。

アティトラン湖には、はるかかなたに橙色の灯りがわずかにぽつりぽつりと浮かんで見えた。