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“Hasta la vista, baby.” – Leon / Managua / Granada, Nicaragua

まだお腹の具合が優れないので、もう行きつけになってしまったレオンのLa Unionにまた出向いてSantalのマンゴジュースと青林檎を買って、それを持って1701年に建てられたレコレクシオン教会に向かう。

黄色いケーキのような教会で正面に鳥やさいころや洋服、手のひらやつるぎが描かれている。

空は晴れていて暑いくらいのレオンで、ケーキのような教会の正面に座って、マンゴジュースを飲み干し、林檎を齧る。

昨日両替をお願いした両替商のおじちゃんは、今日も同じ場所に座っている。
おじさんの両替商仲間も、また昨日と同じ場所に座っている。
中央公園に立つ、片手をあごにあてて考え深げにしているMaximo Jerez像の頭のてっぺんにも、また昨日と同じように鳩がとまっている。

一度宿に戻り、次の町グラナダに行くための荷造りをして、宿のおばちゃんに挨拶をする。キッチンにいたおばちゃんは、手でピースをつくり、手の甲をこちらに向けて、”Hasta la vista, baby.”と言って、笑った。

人の良いタクシー運転手の運転でバスターミナルへ行き、そこからすぐに見つかった乗合バンでグラナダまでの乗り換え地点である首都のマナグアまで向かう。

同じバンの乗客であったマナグア出身のDenisさんは、レオンの北にあるCerro Negro Volcanoは、良いところだと教えてくれた。わたしたちは結局、レオンで一度もレストランに入って食事をとることすらできなかった。

国境からチナンデガまでの道のりで見た炎について尋ねてみると、それは火事ではなく、焼き畑農業だろうと言った。さとうきびを収穫する前に虫や蛇を殺す目的で焼き畑をすることがあるから、それかもしれない、と付け加えた。

バンは、平らな道をまっすぐに進んでいく。

このバンの運転手もまた人が良く、わたしたちの大きな鞄をひょいひょいと持ち上げてバンに詰め、道中景色の良いところでは、一番後ろの席に座っているわたしたちにバックミラー越しに目配せをして、ときにはバンを停めて見せてくれる。仕草で感謝を伝えると、右手の人差し指と親指で輪をつくってみせる。

ニカラグアの人たちはホンジュラスの人たちよりどこかのんびりとして、人当たりが良い。治安の良さが、それを手伝っているのかもしれない。

左手に、滑らかな曲線を描く山を眺め、そのうちに面積が約1000km2あるというマナグア湖が見えてくる。環境汚染がひどいこの湖は、灰色に濁っている。

バス停や電柱が、ところどころ現在政権を担っているFSLN(サンディニスタ民族解放戦線)の赤と黒色に塗られている。

1時間半程でマナグアのUCAターミナルに到着する。ターミナルのすぐ近くに停まっていたグラナダ行きのバスに乗り換える。運転席の頭上には、ニカラグアとFSLNの旗が掲げられている。

マナグアには、バーガーキング、ドミノピザにDHL、新しい中層ビルに、果てはInterContinentalホテルまである。

バスは、いくつかのロータリーにクリスマスを過ぎてもたっている、イルミネーションのほどこされたツリーのわきを進んでいく。マナグアからグラナダまでの道のりは店舗が続き、思いのほか発展している。

日が暮れた18時頃、マナグアに到着して宿をとる。少し体調が回復したので、近くのイサベラ・ビュッフェまで夕食をとりに行く。

久しぶりの外食だ。
豆とともに炊き込んだライス、ガジョ・ピントに、チーズ揚げや目玉焼き、トマトとチーズの炒め物、バナナチップのついたセットを頼む。思わず、ニカラグアのビール、Tona1リットル瓶を注文する。Tonaビールは、おそるおそる口に入れたこともあり、麦の味が強い。

レストランには、大音量でミュージックビデオが流れている。