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55時間後のメキシコ – Mexico City, Mexico

朝にはバスがグアダラハラを通過した。夜中の間、バスはずいぶんと頑張ったようだ。

メキシコ・シティに近づくにつれ、辺りは徐々に都会の風景に変わっていく。高層ビルが見えてきてLGやフォード、マイクロソフトや鈴木、日産といった企業のビルや建物があちらこちらに点在する。

その頃こちらはおしりのあちらこちらの部分を駆使して
座っていくことになる。

こうして55時間のバス旅はようやく終りを告げ、
メキシコシティに到着した。
バスターミナルがメトロと隣接しており、
Autobuses del Norte駅からLa Raza経由でHidalgo駅まで向かう。
一人3ペソである。

Hotel Managuaという、廊下がピンク一色の
派手派手しい宿が空いていたので、
そこに部屋をとることにする。受付の女性は笑顔で明るい。

荷物も置いたところで、
念願のビールとメキシコ料理をいただきに
街に繰り出す。

宿の近くのTemplo de San Hipolitoではミサが行われていた。
今日は、約90%がカトリックというメキシコの日曜日だ。

アラメダ公園には屋台が立ち並び、
大道芸が繰り広げられている。
絵を描く人があり、歌を歌う若者がいる。

メキシコで最も格式の高い大劇場の一つ、
ベジャス・アルテス宮殿は
煌々と照らされている。

ラテンアメリカ・タワーは
黒々しく空に向かっている。

若い男女、年上の女性と若い男性、年上の男女は
至る所でキスを繰り広げている。
男性同士は仲良く手をつないでいる。

こうして石畳の5 de Mayo通りにあるレストラン、
Potzollcalliにたどり着く。
メキシコの郷土料理が味わえるということで、
早速Solビールを注文する。
明るく、ライトな飲み口で、乾いた喉にしみる。

それから、トルティージャに鶏肉などを挟み、
唐辛子、木の実、チョコレートなどを使ったモーレ・ソースをかけたEnchiladas de Moleと、
チーズやたまねぎなどを載せてもらったArracheraのタコスを頼む。

十分にメキシコ料理の一端を味わった後、
中央広場のソカロまで歩く。

広場にはメキシコの彫刻家Rivelinoによるインスタレーション、
Nuestros Silenciosが置かれている。
テーマは「表現の自由」。
2009年から11年までヨーロッパ各地を巡回し、
ここに戻ってきたそうだ。

そのインスタレーションの周りでは夜遅くまで
子どもが遊び、人々が集まっていた。

■Nuestros Silencios
http://www.nuestrossilencios.com/