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ホテル・チョコレートと、人が眠るパン。 – Oaxaca, Mexico

「ホテル・チョコレート」
そんなメルヘンワールド全開、心躍る名前のホテルが
オアハカには本当に、ある。

チョコレート屋さんが街に点在している。
バニラにモカ、シナモン、くるみ。
砂糖とカカオがそのまんま混ぜられたような自然の風味。ビターやシュガーフリーも置かれている。

ホテル・チョコレートは La Soledad社によって経営されていて、大手では、Mayordomo社のチョコレート店もよく見かける。
そして、チョコレートを使って作るカカオのモーレソースのかたまりも売られていたりする。
赤モーレ、黒モーレ。

オアハカはチーズも有名でモッツァレラによく似た優しい風味。
他にもMEZCALというリュウゼツランという植物を主な原料とする蒸留酒もよく見かける。
小さなイモムシが入っているものもある。
アルコール度数、約40%。

加えて、パンの元祖らしきザ・パンのパン屋さんも多数。
たまに人がパンの中に眠っているように見えることすら、ある。

こうして今日はアバストス市場、ベニート・フアレス市場、
ベインテ・デ・ノビエンブレ市場や民芸品市場とくるくる回る。

アバストス市場では、子ヤギの肉をコンソメでぐつぐつと煮込んだ
Consome de chivo surtidoをいただく。他のメキシコ人客に倣い、
備え付けのキャベツのみじん切りを入れながら、食べる。
アボガドやカブやたまねぎも付いていた。
優しい顔したたまねぎにも、そっとハラペーニョが潜んでいるので、注意が必要なのである。

民芸品市場をテクテクと歩いていたとき、
メキシコ人の若い女性が走って追いかけて来て
「日本人ですか」と尋ねられた。
そうですと答えると「旦那が日本語で歌を歌える人を探しているんです」と言う。
聞くところによると、旦那が来週金曜日オアハカ・コンベンション・センターのライブコンペでギターを弾くのだが、
肝心要の歌手がまだいないようなのだ。
歌は日本のVersaillesというバンドの「aito kanashimino nocturne(愛と哀しみのノクターン)」。
有名なのだと携帯にいれたその歌を聞かせてくれた。

ということで、オアハカで来週金曜日、日本語で歌を歌える人。
アマチュアでもちろん良いそうで、200人位が集まるライブだそうです。
Victor&Maricela夫妻が募集中。

その他にバッタの揚げ物も有名な懐深いオアハカも去る時間が近づいたので、
バス乗り場に向かう途中に、オアハカメインの観光地サントドミンゴ教会を訪問。
1575年から約100年かけてつくられた教会。

こうして夜21時にバスはオアハカを無事に出発した。