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覆面の女性 – Oventic, Mexico

「サパティスタ民族解放軍(-みんぞくかいほうぐん、Ejercito Zapatista de Liberacion Nacional、EZLN)は、メキシコで最も貧しい州とされるチアパス州を中心として活動するゲリラ組織である。単にサパティスタと呼ばれることも多い。サパティスタはチアパスの貧しい先住民族の農民達を主体に組織されているが、その支援者はメキシコ国内の都市部などにも幅広く存在し、またウェブサイトを介して世界的な支援を受けている。」
(ウィキペディア。)

サンクリストバルで宿を探していた時に知り合うことのできた
日本人の女の子から
サパティスタ人民解放軍の自治区である
オベンティックに行くというお誘いをいただいて
ご一緒させていただく。

日本人4人と韓国人1の総勢5人。
タクシー1台で、助手席と運転席の間(つまりギアの上)に一人。
サンクリストバルからサパティスタの村があるオベンティックまでは約1時間。
途中、とうもろこし畑や羊を連れた女性のそばを過ぎてゆく。

覆面を被った男性が門番をしている。
まずその門で2度の「面接」があり、
名前、国籍や来訪の目的、来訪回数、所属団体、滞在時間、職業を聞かれる。
目だけを出した覆面男性とも始終なごやかに「面接」が行われる。
2度の面接であっても2次面接は1次面接の簡易版、同じ質問。
それでも5人の内2人のパスポートが先方の手に渡ったまま
1時間弱待ち、無事合格。

緊迫した様子はなく、
自治区門の前にアイスクリームを自転車で売りくるおじちゃんもいる。

そのサパティスタ自治区は、人の住む家はなく、
1本の道であり学校もある。
ガイドをしてくれた女性、Catalinaさんも覆面をしているが、
気さくで声がかわいらしい40歳。
独身で、車で2時間の場所に住んでいるのだという。
服は村の女性たちがつくったもの。
村には売店もあり、かわいらしいサパティスタグッズが売られている。
このグッズをCatalinaさんも売りたがっているそぶり。

プロモーション活動の一環である絵や壁画の写真は
またサイトのほうに更新していきたいと思います。

5人、帰って来てからはお勧めしてもらった
Pollos a la lena Chiken Ranchで鶏の胸肉と脚、
オニオンとペッパーのグリルにソーセージ。

キリスト像が蛍光色でぴかりと輝き、
メキシカンおじちゃん人形像が置かれているグアダルーペ教会や
バロック様式のサンクリストバル最大の寺院、サントドミンゴ寺院、
丘の上にあるサンクリストバル教会を訪ねて、
夜中の12時半にパレンケへとバスが出発した。