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コカコーラと革命記念日 – Valladolid to Cancun, Mexico

コカコーラ社。

コカコーラ社の赤色はメキシコ革命記念日も街を包み込んでいた。ソカロ周辺の会場はコカコーラ社のブースが並び、真っ赤なプラスチックチェアが整然と並べられている。

メキシコでは一部宗教儀式にもコーラが使われ、先日訪ねた小さな先住民の村サンファン・チャムラでも、何台ものコカコーラ社のトラックが一角に発車待機をしていた。そして昨日自転車で走っているときもコカコーラ社の工場を横切った。お酒を外で飲むことが禁じられていたりするものだから、余計にコーラに対して愛情深くなるものである。

革命記念日当日は朝から街中が大騒ぎだった。
牛や鶏や植物がトラックに乗せられて、連れて行かれる。
各大学が運動着姿でパフォーマンスを繰り広げていく。
緑色の迷彩服を着た人々が黙々と、火の輪くぐりを見せて行進していく。
カテドラルでは小さな子どもたちが白いひらひらとしたきれいな服を着て抱かれている。

わたしたちは昨日Toonさんに教えてもらったフードコートの奥にある、そこで唯一客がわんさか集まっている店、Loncheria El Amigo CasianoでSalbutesとPanuchosをオーダーする。トルティージャを揚げて鶏や豚肉をのっけたり、トルティージャの中にフリホーレスを詰めて揚げたりしたもの。それをユカタン半島でよく飲まれているチャヤという名の葉のドリンクと一緒にいただく。

昼の11時半にとっていたカンクン行きのバスも、記念日のためか、メキシコにしては珍しく30分程遅れていて出発をした。3時間半ほどでバスはカンクンのダウンタウン、セントロのターミナルに到着する。

荷物を背負い、てくてくと歩いていると、どこからともなく宿の客引きのおじちゃんやお姉さんに声をかけられる。これもメキシコでは珍しい。各人が数軒のホステルの客引きをしてコミッションをもらうシステムである。一人の力なさそうなおじちゃんが提示したホステルの内1軒を選び、ついて行くと、そのおじちゃんの風貌によらず、良いホステルを紹介してくれた。

カンクンといってもリゾートホテルエリアとセントロ付近は分かれており、セントロ付近はすっかり庶民の場となっている。パラパス公園は革命記念日らしく多くの人が集まり、宣教師風格好のおじちゃんが大人気で写真をぱしゃぱしゃと撮られ、そばにはマリオもルイージさんも、いる。公園の一角は遊園地のようになっており、そばでマリアさまを中心としたイベントも行われている。

公園には屋台も並んでおり、わたしたちはComida Corridaを注文する。スープにタマリンドジュース、チキンのクリームソース煮/サルサベルデのついたセットメニュー。ボリュームたっぷりの料理をいただいているうちに、頭上にパンパンと花火があがった。きちんと「花」を描いた花火だ。

こうしてコカコーラに始まった革命記念日も終わりに近づいていく。