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NINTENDO DSと日本語を少し話す男の子 -San Cristobal de las Casas, Mexico

夜行バスで夜中に一度バスから降りたときに田舎道を大きなトラックが何台も通り過ぎている光景を見た以外は、眠り続けた。気づけば、7時半のサンクリストバル・デ・ラスカサス。

まずはピンクと白のマシュマロがクッキーにのったものにジャムをつける、というチープな味の美味しいお菓子を食べて、宿を探しに歩き出す。

高地にあって、お昼は空も青く日差しが強いが、朝晩は一気に冷え込む。
TATA INTIという宿に荷物を置いて、街に繰り出す。

カテドラルの中では、子どもたちは白い服装を着て、
神父がろうそくを手にした人々に語りかけている。

外で18時からのウェディングを待っていた家族と話をした。
二人の男の子は黒いスーツを着こみ、青いチェックのネクタイをしている。
一人はNINTENDO DSを手にしていて、こちらが日本人だと分かると、
NINTENDOを傾けて、こちらに見せてくれた。
男の子の家族やその友だちも美しく着飾っている。

そうしている内に、日本語が少し話せる男の子に話しかけられた。
朝は8時から14時まで旅行代理店で働き、
その後は街に出て様々な言語を勉強しているのだという。

彼はChiapa de Corzoという場所出身であり、
チアパスで話されているtzeltal, tzotzil, chol, zoque語の内の
zoque語が母国語なのだそう。
おばあさんやおじいさんと話すときはzoque語を話すのだという。
ご両親や友だちとの会話はスペイン語を使うのだが、
zoque語とは全く異なるものなのだと言った。

企業にもよるが、メキシコ人は8時から16時まで働くことが多く、
朝食は9時、10時頃に会社でとる人も少なくない。
昼食はおおよそ14時から15時ころにとるが、
貧しい家庭では15時から16時に昼食をとることで1日2食とし、
夜はミルクやチョコレートを食べるところもあるという。

チアパスの大学卒業率はおよそ60%程度だというが、
元来の大学数の不足から政府が援助を始めたのだそう。
月給はおよそ6000~7000ペソが平均だというが、
1日50ペソのみの人たちもいるという。

また、Poxという地域伝統のお酒を親が飲むために、
子どもに働かせている家庭もあると言った。

日も暮れたので、Normitaというレストランで
Dos EquisビールとQueso fundido con rajasをいただく。
タコスやトルティージャに、
小さな鍋でぐつぐつとチーズと野菜を煮込んだものをつけていただくのだが、日本人の口に合う母の味なのだった。
これは、必ず明日また来よう。

■Normita
Av. Benito Juarez, Esq. Dr, Felipe Flores No. 6 (CENTRO) San Cristobal de Las Casas

人の目を気にするな。

人の目を気にしてばかりいると、何もできなくなってしまう。
目的を達成するためには、人の目を気にしないことが必要だ。
値段の交渉をするために、大声でわめきちらしたり。
写真を撮るために、人を押しのけたり、
強いチームをつくるために、大金を遣ったり。

でも、僕のような凡人は、人の目を気にせずにはいられない。
常に、自分がどう見られているか、
さらに海外にいるときには、日本人がどう見られているか、
意識してしまう。
僕のような凡人は、人の目を気にしながら、成長しなければならない。

逆に言うと、人の目を気にすることで、成長できる。
現在の自分が、周りからどう見られているのか、
将来の自分が、周りからどう見られるのか。
強く意識することで、自分というものがわかってくると、僕は思う。