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カンクンの表情 – Cancun, Mexico

今日もキューバ行きにあたり調べものをした後、屋台のおじちゃんからキンキンに冷えたオレンジを買ってつまみながら、ビーチに向かう。

宿のMalenaさんが教えてくれたPlaya Tortugasのビーチに行く。波が静かだと勧められたが、そこは遊び心たっぷりのビーチになっており、「Duck Tours」なる、「I love Cancun」と書かれたバスがそのまま海につっこんでいったり、バンジージャンプやそれに喝采を送る人々、のりのり音楽いっぱいのレストランで囲まれているビーチだった。

わたしたちはホンジュラス出身で韓国の女性と結婚をしたというおじちゃんに話しかけられた。サンフランシスコの中華街で人生を過ごしたというその人は、今はお金もないが、こうしてビーチで友だちとのんびりしているんだ、と言った。

歩く人の少ないゴルフ場の脇や小規模だけれどセンスの良い建物が並ぶ道を進んでPresidente Intercontinentalホテルに少しお邪魔したあと、ダウンタウンへと戻るバス、ルート1に乗り込む。

時刻はちょうど18時半頃。
辺りはもう暗くなっている。
高級ホテル街で働く労働者がちょうど家路に着く時間のようであり、
バスは入口まで溢れるほどの人で詰め込まれていた。

「R-1」(ルート1)と書かれたバスのフロントはひびが入っていて、
爆音のラップがバスの壁さえジンジンと響かせている。

一日の仕事で疲れたのであろう人々が
黙々と帰る場所へと向かっている。
サングラスをかけたおじさんやお兄さんが
少しすれた格好をしてじっと座っている。
寝ているのか、ぼうっとしているのかはわからない。

満員に人を乗せたバスの運転手が
好きなラップを爆音で流し
それを、ある者は窓の外を眺め、ある者は目を閉じて、
ただじっと聞いている。
まるでこの乗客たちを先導しているかのようだ。

巨大に輝く高級ホテルやカジノ、ショッピングモールを横目に
バスはみなが帰る場所へと向かっていく。

今晩は以前カンクンに旅をしたというお友だちに教えてもらったPescaditosというレストランで食事をすることにする。

DJがいて、英語のメニューがある。
お勧めをしてもらっていた白身魚と海老や貝をトマトや唐辛子であわせてレモン汁に付けたシーフード、セビーチェと白身魚のフライ、ペスカディートを注文する。

メキシコで地元の人がコロナ瓶を飲んでいるのをあまり見かけない。でもここはやっぱりコロナを注文することにする。前回別のレストランでコロナを注文したときはライムは出てこなかった。メキシコでは、ざっくりと切られた、食事にかけるためのライムなどがポンと置かれて出てきたりして、メキシコおじちゃんたちもそのライムを無造作に手できゅっと缶のビールに絞り入れるといった具合にしているが、このレストランではコロナ瓶に入るサイズのビール専用ライムを持って来てくれた。

カンクンはいろいろな表情を見せてくれた。