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ウズベキスタン入国と、のんびりごはん – Border with Turkmenistan / Urgench / Khiva, Uzbekistan

バンに乗って、小さな川をいくつか渡ること5分ほどでウズベキスタン側のイミグレーション・オフィスに到着する。バンを降りてトルクメニスタン側とウズベキスタン側それぞれの担当員にパスポートを見せる。そして、ウズベキスタンのイミグレーション・オフィスへと入っていく。

小さな窓口にパスポートを手渡して、ぼんやりとしていれば、何かを質問されることもなく、入国スタンプが押されて戻ってくる。

それからすぐ奥で税関申告書の用紙2枚を記入する。こちらもロシア語だけで書かれているのでなんのことやらさっぱりわからない。それでも例にならって記入を済ませて窓口へ持っていく。すると、1か所に記入間違いがあるから書きなおしなさい、と言って、書いた2枚の用紙を目の前でびりりと破いて捨て去る。ボールペンで横線で消してやり過ごす、というわけにはいかないらしい。

こうして新たに2枚の用紙の記入を終えてパスポートを手渡すと、しばらくして「ウェルカム・トゥ・ウズベキスタン」と言われて入国を済ませる。お手洗いは、床のアスファルトを叩き割ったようないびつな形の穴だ。

近くの売店で炭酸水をオーダーしてごくりとする。ここウズベキスタンでは無味無臭の水に炭酸を加えた炭酸水がよく飲まれている。商店の椅子に座らせてもらって炭酸水を飲んでいると、周りの男性たちはビールをジョッキに入れて飲んでいる。

近くの濁った川では子どもが遊び、山羊が草を食んでいる。

ここから、今日の目的地ヒヴァまで直行バスはないので、どう移動しようかと考えていると、経由地点ウルゲンチまでのバスが出ると言うので乗っていくことにする。

ろばののんびりと佇む道を1時間ほど走るとウルゲンチのターミナルに到着し、そこからデフカン・バザールまでのバスに乗り、バザールで再び乗り換えてヒヴァへと向かう。まわりの人々は、日本人のわたしたちに興味しんしんのようすでどんどんと話しかけてくる。

こうしてヒヴァに15時ころには到着した。まだまだ暑い。ここにも、さきほどのウルゲンチと同じように、お決まりのように鄙びた観覧車がある。

宿に荷物を置いて、ヌルッラバイ宮殿を過ぎたところに並ぶチャイハナのうちの一軒、ナウルーズに入り、絨毯の上に腰かける。

挽肉にじゃがいも、堅いハンバーグやソバの実のグレーチカ、それに挽肉とじゃがいもを詰めたマンティ、そしてナンをオーダーする。チャイを湯呑に淹れてすする。まわりに客もなく、とても静かだ。

食事を終えて、近くの商店で、まずはバニラにチョコがかかったアイスクリームの詰まったコーンを買い求めてほおばる。それにナッツのケーキも買い求めて、宿に持ち帰って食べる。

羊を飼う男の子たちが町中を歩いていく。

夜も更け、ちょうど良い具合に気温が下がってくる。今夜は宿の絨毯の上で眠る。靴を脱いであがり、蚊帳に身を包む。ナッツのケーキをほおばり、炭酸水を飲む。

そしてぶつりと電気が消えた。町の中がすっかり暗い。

トルクメニスタン-ウズベキスタン国境情報

トルクメニスタンのガスクレーターから、キューネ・ウルゲンチKonye-Urgench、ダシュオーズDashogusを経由して、ウズベキスタンのヒヴァKhivaに抜けるルートです。

1.ガスクレーター近くのチャイハネから、キューネ・ウルゲンチ行きの車をつかまえる。
 (※所要3時間、一人 TMT 15.00
   )
  
2.キューネ・ウルゲンチで一泊
  (※Urgenc Hotel 二人でUS$25.00 wi-fiなし。トイレ・シャワー共同、朝食なし。)
3.Urgenc Hotel近くのバスステーションから、ダシュオーズ行きの乗合タクシーに乗る。
 (※所要2時間 一人 TMT 3.00)
4.ダシュオーズのダショグズバザールDasoguz Bazarの近くから、国境行きのタクシーに乗る。
 (※所要30分、一人 TMT 2.00)
5.トルクメニスタン側で、出国カードを記入。
6.荷物をX線検査に通した後、出国カードを提出し、質問に応える。
7.出国審査窓口でパスポートを提出。
8.トルクメニスタン側の建物を出た後、ウズベキスタン側の建物に行くバスに乗る。
 (※所要10分 一人 TMT 1.00 or UZS 1000)
9.ウズベキスタン側で、パスポートを提出。
10.入国審査後、税関申告書を2枚記入し、提出。1枚を戻してもらう。
 (※次に行く国の欄は、ウズベキスタンと書くようです。
戻してもらった税関申告書は、出国時に提出するので、大事にとっておいてください。)
11.建物を出た後、ウルゲンチUrgench行きのバスに乗る。(※所要1時間 UZS 2,000 or TMT 2.00)
12.ウルゲンチのバスターミナルで降ろされるので、デフカンバザールDexkou Bozop行きのバスに乗る。
  (※所要15分 UZS 400)
13.デフカンバザールからヒヴァ行きのバスに乗る。
  (※所要1時間 UZS 1600)
14.ヒヴァの東門の近くに着きます。

◎両替
 トルクメニスタン側、ウズベキスタン側共に、国境では両替する場所がありません。

トルクメニスタン、指定外の国境で出国 – Konye-Urgench / Dashogus, Turkmenistan

トルクメニスタンの5日間のトランジット・ビザを一日でも延びると、えらいことになるとかならないとか、とにもかくにも5日目の今日、ウズベキスタンへと出国したい。

トルクメニスタンからウズベキスタンへは3か所の入出国ポイントがある。トランジット・ビザには入国するポイントだけではなく、出国ポイントも指定され、記載されている、と知ったのは昨日。指定されていない出国ポイントから出国しても問題がなかったという人、はね返されたと言う人、賄賂を請求されたという人、など、いるらしい。それを知ったのも昨日。

パスポートに貼ってあるビザを見てみると、小さい文字で、地名らしき名前がずらずらと並んでいる項目がある。そこに指定出国ポイント、Farabが記載されていた。

わたしたちはそこからずいぶんと外れてしまっていた。これは運に任せてこのままルートに沿って、Dashogusの国境から出国を試みることにする。今いるクフナ・ウルゲンチから車で15分ほど行ったところにもウズベキスタンへの国境はあるものの、ここは一般的な国境だといわれるDashogusまで大人しく向かってみる。

宿を7時前には出て、すぐ近くの乗り合いタクシー乗り場からDashogusまでほとんどまっすぐな道を1時間半ほど、隣に座った女性がどうぞとパンを差し出してくれたりする。

タクシーから降りると、その女性が、Dasogusの町から国境までのタクシー乗り場まで連れて行ってくれると言う。ずんずんとバザールに入っていき、あちらこちらの人々と握手をして、あるいは頬にキスをしていく。肌の色の濃い人、白い人、金髪の人、黒髪の人、ほりの深い顔立ちの人、浅い顔立ちの人、さまざまだ。頭に毛むくじゃらの帽子をかぶったおじいさんもいる。

道ばたで売られていたバナナをほおばりながらタクシーに乗って15分、大勢の人が門の外で待つトルクメニスタンのイミグレーションに到着する。

どきどきとしながら、でもにこやかに門に立つと、担当男性もにこやかに国籍を確認し、誘導する。建物に入り、まずは荷物検査が行われる。ただ荷物をX線に通すだけでなんということはない。

次は、出国カードの記入。ロシア語だけの出国カードにきょとんとしていると、近くにいた担当員が各項目を早口で翻訳する。基本的な箇所だけを記入して、テーブルに座る3人の男性のもとへ持っていく。

ちらりとカードを眺めて、わたしたちに、車を持っているのか、と聞いてきた。ロシア語なのでなにやら分からないけれど、どうもそう尋ねてきているらしい。でも、聞いている目つきが、こわい。なぜ車を持っているかを尋ねてくるのか分からず、答えに詰まる。他にも何か話しかけてくるが、なにしろ言葉が通じ合わないので、そのうちに担当者が勝手に出国カードに記入してスタンプを押す。そして、イミグレーションに進むよう手で示す。

イミグレーション・オフィスには数人の人々が崩れた列をつくっている。みな我先にと手を差し出し、パスポートを担当者の男性に手渡す。反対側の窓口では、大声で泣き叫ぶ女性の姿がある。

ようやく順番が回ってきた。ここで出国ポイントの違いを指摘されれば、賄賂を要求されるか、指定出国ポイントまで数時間のタクシーをとばさなければいけない。

担当男性がパソコンの画面とパスポートを見比べる時間が、長い時間のように感じる。でも1分ほど経って、ぼん、とスタンプが押される。

わたしたちは安堵した。

イミグレーション・オフィスを出て、ウズベキスタンのイミグレーションまで行くミニバンを待つ。