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2012年04月

南アフリカ-ボツワナ国境情報

南アフリカのプレトリアから、ボツワナのハバロネへ抜けるルートです。

INTERCAPE社の国際バスが出ているので、乗車。

6時間程で国境へ到着。

南アフリカ側で出国手続き。パスポートを提出。無料。

徒歩で200m先のボツワナ側へ。
入国カード・パスポート提出。無料。

バスが待っていてくれるので、乗車。

30分程で、ハバロネに到着。

◎両替
 国境に両替所があります。
 1R=P0.8650

Sakkieおじさんのいるパブ – Nelspruit, South Africa

今朝は宿のプールのあるテラスで、朝食をとる。ミルクコーヒーに野菜スティックとチーズの盛り合わせをいただく。

これからバスで南アフリカの首都プレトリアまで行き、そこでバスを乗り換えてボツワナの首都ハボロネまで向かうことにする。

タクシーに宿まで迎えに来てもらう。この辺りは車の交通量が少なく、流しのタクシーはつかまらない。

やってきたタクシーの上にはアラビア語のサインが書かれている。どうやらエジプトで使われていた車両がこちらに来たのだと思われる。何と書かれているのか尋ねても、分からない、と言う。

ネルスプリットからプレトリアまでのバスを出しているバス会社は3社ともに昼の便は満席だという。そこで、Intercape社の夜行バスでプレトリア、プレトリアから明日の昼ボツワナの首都ハボロネまで発つ便を予約する。

プレトリアまでは、バスのみならず、ミニバスという名の乗り合いタクシーも出ているが、その乗り場は「危ないです。」とIntercape社の窓口の女性は言う。「このターミナル付近のダウンタウンはどこも危険です。」

「弊社の夜行バスは安全だと保証できます。夜までお待ちになる間、身の回りの荷物には十分注意してください。今日は日曜日なので、弊社のオフィスも13時になったら閉まります。それまではこのオフィスにいていただいて構いません。その後はオフィス2階にあるパブに行くことをお勧めします。」

バス会社の女性は、そう続けた。

オフィスの2階にビリヤード場もあるPaddy’s Pubがある。ターミナル近くのスーパーマーケット、Shopriteに立ち寄り、食材を買い出しした後、パブで夜までの時間を過ごさせてもらうことにする。

昼食は、とうもろこしの粉などから作るPapに、スパイシーなチキンや牛肉のビーフ、野菜のセットを食べる。南アフリカでは、カレー風味の食事をよくいただく。

ドリンクは、バーでHUNTER’Sをオーダーする。アルコール4.5%の「サイダー」である。「サイダー」は、ここでは「砂糖の入ったアルコール飲料」を指すらしい。澄んだ黄色いサイダーは、フルーティーなスパークリングワインのようで、ごくりごくりと飲んでしまう。

地元の男性たちが時折入店してきてはビールを飲んでくつろいだり、ビリヤードを楽しんだりしている。カジュアルなTシャツを着てジーンズを穿いた男性もいれば、その隣で一緒にビールを飲んでいるのは、上着のシャツのボタンを大きく開けて、黒に白のストライプのパンツを穿き、ぴかりと光る黒い靴を履いた男性である。

中南米ではスペインリーグが放映されていることが多かったが、南アフリカに入ってから、イギリスのサッカーリーグがよく放映されている。今日はマンチェスター・ユナイテッドとアストン・ヴィラの試合である。従業員もテレビにくぎづけだ。

カウンターにいる店のおじさん、Sakkieさんに頼んで、アマルーラを作ってもらう。象も食べるというアマルーラの実のリキュールで、カルーアミルクのように甘くて、やさしい。

氷を出してグラスに入れて、アマルーラのリキュールを注いで、手でぐるんぐるんと回す。「はい、グラスは持っていくからね。席についてて良いよ。」そう言いながら、アマルーラのボトルと一緒に写真を撮ってみたら良いと、ボトルを持ってきてくれる。

周りの客もなにやら親切でフレンドリーなこと甚だしい。日本の地震について聞かれる。「日本は強い。何があっても、必ず立ち直る。」エチオピアから南アフリカに働きに来て20年という男性は、そう言った。

法律で、今日はパブを21時で閉めなければならないが、バスの時間の23時ころまで店の一角にいて良いよとSakkieさんは言う。「外は危ないからね。時間になったら俺がバスの乗り場まで連れていくから、安心しなさい。この界隈の人間は俺のことを知っているから、指一本触れさせたりしないんだ。問題ない。」

既に店内で買ったビールの瓶を持って幾人かがテラスで飲んでいる。そのうちに酔っ払った男性の声が大きくなっていく。「俺はモザンビークからやってきた。大きな鞄を背負ってこの階段を下がったら、盗人がやってきて、モノを盗んでいくよ。だからこの男にくっついていかなきゃいけない。下にいるセキュリティの周りは大丈夫。でも、その他の場所に行ってはいけない。」とSakkieさんの肩をつかんで、わたしたちに語りかける。Sakkieさんは、時折鋭い目つきを見せながら、それでも辛抱強くその客の興奮をなだめる。

他の客が帰ってからもSakkieさんはビールを片手にわたしたちのバスを一緒に待っていてくれた。インド人の奥さんと2度目の結婚をし、その奥さんは6年前に他界したという。家に帰っても一人だから、これから帰って飯を作るんだよ。

サファリに行っても、もうバファローも象にもびっくりしないが、ライオンとひょうだけは別もんだよ、ライオンなんておっかないから、思わず、車の窓をひょひょいと閉めたもんだよ。そう語りながら、歯のかけた顔におどけた表情をみせる。

ヨハネスブルグに40年住み、仕事でネルスプリットに移り住んできて12年、ネルスプリットも最近は治安が悪くてヨハネスブルグのようになってきたと嘆く。ドラッグが行き交ってるからね、でも俺はドラッグは大嫌いなんだ。酒も煙草もやるが、それで十分幸せだ。この店にドラッグを持ち込んだやつを見つけたら、とっとと追い払うんだ。

それでもヨハネスブルグはネルスプリットよりも40倍ほどヤバイのだと言って、口をすぼめてひゅーっと音を立てる。うちの家は生粋のアフリカーナー(南アフリカに最初に入植したオランダ系白人)なんだ。それを誇りにも思っている。それでも、もうヨハネスブルグには戻りたくないね。強盗も多いし、ひったくりも多い、でもこの国は良い国だよ。

バス発車予定時刻の23時15分ころ、暗い道の向こうからバスがやってきて、パブの前の道路に停まる。Sakkieさんは、わたしたちの荷物を抱えて、わたしたちがバスに乗るまで見送ってくれた。「写真を見て、俺のことを思い出してくれ。」

握手を交わした、その手は、とても大きくて、とてもあたたかかった。

クルーガーには、ビッグファイブがいる。 – Kruger National Park / Nelspruit, South Africa

動物が活発に動くのは日が暮れてからと夜明けだということで、キャンプ場の門の開く朝6時をめがけて、キャンプ場のみなが起きだす。

湖沿いには朝日に照らされたバファローがのんびりと座っている。虹がうっすらと空に浮かんでいる。

SkukuzaからLower Sabieへ向かい、さらにTshokwaneへのサバンナをひたすら走っていると、前から来たレンジャーの男性が車を停めるよう合図をする。そして「ひょうが800mほど先にいる。まだいるかもしれない」と教えてくれた。

急いで車を走らせると、道のわきにひょうがゆたりゆたりと歩いていた。するりと草むらに入り、静かにこちらをじっと見る。牙をむいた口をやや開けている。しばらく向き合った後、ひょうは身体をひるがえして、茂みの中へと消えていった。

ひょうは夜行性で用心深いというから、今この時間に現れたことに感謝するばかりである。

背の高いきりんが、道をゆったりと歩いていく。首のところに傷のある、昨日見たきりんで、今日も首に変わらず、鳥をくっつけている。

象やサイ、しまうま、いのししが朝日を浴びている。かばは変わらず、ぽってりと寝そべっている。

パンにチーズペーストをぬってほおばったり、キャンプ場で買ったチョコレートバニラのクッキーをかじりながら、更にゲームドライブを進める。今日は、ビッグ・ファイブの最後の動物、ライオンを、見たい。

ライオンは夕暮れや夜明けに行動をするので、昼に見られることは稀だといい、半ば諦めかけていたころ、前方に車が数台集まっているのが見える。

寄ってみると、メスライオンが、いた。木陰で座っている。顔をわずかにこちらに向けた後、そのうちにぺたりと横になる。昼の間はしばらくこのまま動かないのだろう。

そのすぐ後にカメがよたよたと道を渡っていく。大物ぞろいの動物公園で、小さなカメはなんだか申し訳なさそうだ。「わたしなんか、こんなところにいる身分じゃないんですけどね、ほんとすみません。」
カメだって立派な動物だ。堂々としていればよいのである。

たくさんの象が水浴びをしに、川へと歩みよっていく。それを見るために数台の車が道に停まる。そうすると、なにごとだと更に車が停まる。そして互いに何が見えるのかという情報交換の段になり、象がいるのだと伝え合う。人によっては「象か」とがっかりして肩をすくめて先へ進む人もいる。それくらい、ここでは象がメジャーな動物なのである。

インパラの群れが道を横切っていく。そのうちに、大きな音がして、一斉にインパラが逃げていく。車なんて恐れることなく、車道を軽快に逃げていく。

最後にSkukuzaに戻り、川沿いで昼食を食べる。パンにチーズ、それににんじんをかじる。蜂がぶんぶんと周りを飛んでいく。

そこからNumbiゲートに向かってまっすぐな道を走り、帰路につく。

クルーガー動物公園を出ると、牛がのそりのそりと歩いている。丘には木々の合間に石造りの家が点々としている。家は比較的新しい。

無事に車を返し終え、タクシーに乗って宿へと向かう。ナビを貸してくれた男性職員も偶然遭遇し、礼を伝える。

夜は、スパイシーな野菜煮込みチャカラカに、たっぷりと玉葱のみじん切りを加えて、煮込む。酸味とスパイスと甘味がほどよい具合だ。ごまパンを火で焼いてチーズを添え、コクのあるBlack Labelのビールを合わせる。それからミルクコーヒーにクッキーをつまみながら、夜を迎える。

どうぶつが、たくさんいる。 – Nelspruit / Kruger National Park, South Africa

動物たちが活発に動くのが明け方と夕方だというので、6時には宿から車を発車させ、クルーガー国立公園へと向かう。

カージャックされる可能性もあると言われたものだから、窓をぴしゃりと閉め、ドアもロックし、進む。でも、赤信号では停まらざるをえない。はらはらだ。

街から工場のそばをぬけ、その内に朝焼けが見え、空がより明るくなってくる。

学生たちは制服を着て、バスを待っている。白人を見かけることはなかった。舗装された道路はところどころに大きな穴があいていて、そこに車がはまると、ガタリと大きな音をたてて、車が傾く。

1時間ほど走ったところで、クルーガー国立公園のNUMBIゲートに到着する。そこで、氏名やパスポート番号、車両番号を記入し、「申告する武器はありますか。」という質問に答え、トランクを開ける。

そして一度車を降りてレセプションでパスポートを見せ、今晩泊まるキャンプ場を登録する。キャンプ場には18時までに入ってください、と言う。しっかりとしたシステムが整っている。レセプションの女性は、南アフリカの公用語、11種類の言葉を話せるのだといった。この付近ではみな英語はネイティブ、そのうえで何語かを地元の人たち同士で話をしている。

クルーガー国立公園は、2万平方キロメートル、日本の四国ほどの大きさで、そこに約2000kmの舗装道路が敷かれ、車が走る。ハンティングの獲物ベスト5であった「ビッグファイブ」、ゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ、バファローが全て生息していることでも知られている。

動物は、この広大な公園を自由に行き来している。公園に点在するキャンプ場には、昨日と今日、主な動物が発見されたところをマークした地図が貼られていて、それを参考に車を走らせる。

今日は、レセプションの女性に勧められたルート、NumbiゲートからSkukuzaへ進んでLower Sabieまで行き、TshokwaneからまたSkukuzaへ戻ることにする。

最初にベルベット・モンキーがそろりと道を通り過ぎると、次は鼻に大きな角をつけたサイが道のわきからひょっこりと顔を出して、そのまま草むらへと消えていった。また少し車を走らせると、次は2頭のバファローが現れ、木に顔をすりすりと擦りつけて、おしりを並べながら、草むらへと帰っていく。

今は、インパラの時期だというので、あちらこちらに群れが見られる。時にその群れが道を横切る。雄はしゅっとした角を天に向け、雌はつるり毛並みのそろった肌を見せている。インパラとしまうまの群れが共に暮らしている。しまうまの一頭が大きな傷を負っている。

パンにチーズペーストを塗ってかじりながら、動物を探していく。

Skukuzaを抜けて、更に先へ進む。

色鮮やかなほろほろ鳥がぴょこぴょこと歩き、象の群れが道を横切っていく。親が横切り、子どもが横切り、草むらから続々と象が現れては、時折鼻をくるりと巻いて草をほおばりながら、目の前を何頭ものそりのそりと歩いていく。

Lower Sabieのキャンプ場に到着したので、昼食をとることにする。そこには無残な殺され方をした動物の写真が貼られ、密猟関連プロジェクトと題し、「密猟を止め、野生動物を保護しましょう」と書かれている。そして、売店の前に、しまうまとインパラの革がぴろりと置かれている。

白パンにチーズペースト、にんじんにツナをほおばる。テーブルの前には川が流れ、明るい青にオレンジ色の目のアカガタテリムク鳥がじっと目を見開いている。

Lower Sabie近くのサビー川には、何頭ものカバが頭だけひょっこりと出して、目をきゅっと閉じてぷかぷかと浮いている。お昼寝中のようである。

黒い毛に線が入り、きゅっと角をはやしたオグロヌーとインパラの角が行き交う。

たくさんの鳥が道や木にとまっている。

道のわきの草むらに、置きもののようなキリンがにょきっと佇み、じっとこちらのほうを向いていた。首のところに傷がある。皺をたたえたその顔は優しく、何かを咀嚼している。

キリンがころころとしたフンをし始めると、首にとまっていた鳥がおしりの穴へと移動して、つつく。中まで入りそうな勢いである。キリンはそれに動じず、方向をくるりと変えて、草むらの向こうへと去っていった。

夕暮れに辺りが徐々に色を変えていくころ、象の群れは草むらを変わらずに歩き、イボイノシシはこちらをきょとりと見つめている。

4時半を過ぎたころから、なにやら辺りが騒がしく、空気がみるみる元気になっていくのが分かる。多くの動物たちがあちらこちらで活動を始めた。

車を走らせていると、前方から長くて太い牙をつけた大きな象がのそりのそりと近づいてくる。車が潰される勢いではらはらする。動かずにじっとしていると、そのうちに方向を変えて、茂みへと入っていった。

茶色に白い縦線の入ったニアラやウォーターバック、サイやキリン、ヒヒやインパラ、カバが次々と現れる。 

やがて夕日が沈み、暗闇になる。リスが車の前を勢いよく横切り、鳥が車に向かってくる。昼とは違う動物の世界がそこにある。

宿泊するSkukuzaキャンプ場に到着する。

バーベキューをするために、チョリソや野菜類をつんできたものの、火をおこす道具は持ち合わせていなかった。すると、African insightという団体の活動で来ていたドイツ人アンドリューさんが、薪やら着火剤など一式を貸してくれた。おかげで、満天の星空の下、熱々のチョリソや野菜をほおばることができる。スパイスのたっぷりきいたチョリソに、さくさくとした白パンがよく合う。

道に迷えば、誰かが丁寧についてきて教えてくれる。クルーガーに長期滞在している旅行者も多いようで、新米もののわたしたちに色々と教えてくれるのである。

動物たちの夜が始まっている。

ヨハネスブルグ豪邸の宿と、レンタカー Johannesburg / Nelspruit, South Africa

今回滞在している宿は、白人、Runelさんの自宅を改造した宿である。開業して、もうすぐ4年になろうとしている。大きな家を持つのは南アフリカでは普通のことなのだと明るい彼女は言った。

家族が独立して家を出ていき、大きな家をもてあまして、宿泊施設として提供するようになったという。壁をいくつか取り払い、家具やベッドを購入して宿をはじめた。

時間が拘束されるから、人好きじゃないとなかなかできないものよ、と言う。宿を始める人はたくさんいるけれど、多くの人が途中でギブアップしてしまうの。夜にお客さんと盛りあがってパーティーをして、でも朝早くに空港に迎えに行かなければならなかったりして、そういうときは大変。だから誰か手伝ってくれる人を探さないといけないと思っているんだけど、意欲のある人を探すのはなかなか大変なの。でも、人が好きだから、仕事はとても楽しい。

そしてRunelさんは続けて言う。でも、もうヨハネスブルグはいい。ヨハネスブルグはアフリカの経済の中心地でお金は集まっているけれど、ヨハネスブルグを好きな人なんて一人もいないの。近いうちにヨハネスブルグの宿は人に任せて、ケープタウンかダーバン近くに引っ越しをしたいと思っている。ケープタウンはもう宿がたくさんあるから、ダーバン近くに引っ越そうかとも考えているところなの。

Runelさんに空港まで車で送ってもらい、空港から出ている10時45分発Citybugのバンに乗り、クルーガー国立公園でサファリをする際の起点となる街、ネルスプリットまで向かう。

パンに苺や桃のジャムを塗り、チーズをつまみながら、バンはトタン屋根のバラックが並ぶスラム街を通り過ぎ、やがて短い草ばかりの生える草原へと変わっていく。

途中休憩のために立ち寄ったALZUのパーキングエリアは、清潔で新しい造りになっていて、ガラスの向こうにはミニサファリまである。お手洗いには、イスラム教のマークを貼った個室も1室あり、おしりを洗うための蛇口が備え付けられている。ガソリンスタンドには牛が積まれたトラックが停車していて、もーもーと声がする。

14時半にはネルスプリットの街へ到着する。この街からレンタカーをして、明日から車を走らせながらサファリ(ゲームドライブ)をしにクルーガー国立公園へ行くことにする。

まずは近くのスーパー、SPARに立ち寄り、食材を調達する。けん銃をもった男性ガードも女性ガードも、そこから少し離れたレンタカー屋AVIS社への行き方を丁寧に教えてくれる。そのうちにスーパーのお客も「そこまで連れていくわよ。」と話に交じり、バス待ちの女性たちもあれやこれやとアドバイスをし始める。みな、親切なことこの上ない。

結局、タクシーにお願いをして、連れて行ってもらうことにした。ドライバーは、ネルスプリット出身の男の子で、まだ若いように見える。タクシードライバーになったのは職業が他に見当たらなかったから、と言う。交際している彼女がいるようで、彼女のことを照れくさそうに、そして嬉しそうに話してくれた。

AVIS社の職員たちは、とても質の高い仕事をしていた。
「週末は、保証金の額が高いんです。カージャックが多いので。」と言う。
たいへんに恐ろしいことである。

Hyundaiのマニュアル車を借りて発車する準備をしていると、職員男性が窓の外から合図をする。
「道に問題ないですか、良かったら、私のナビをお貸しします。」と言った。
たいへんに有り難いことである。

夜は宿の近くでHANSAのビールを買い足し、マカロニにトマトと玉葱、チーズをかけて、パンとチーズペーストとともにいただく。

この宿には個室、ドミトリーからキャンプサイト、プールもある。お洒落なレストランといったつくりの家具で、すっかりくつろぐ。