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リビングストンの家族とボツワナからザンビアまで。 – Border with Botswana / Livingstone, Zambia

イミグレーションのそばで、穏やかな笑みをたたえた女性とその息子に話しかけられる。ザンビア、リビングストン在住の二人で、ボツワナにいるもう一人息子に会いに行っていたのだという。彼はボツワナで神父を務めている。

これからリビングストンの自宅に帰るので、良かったら一緒に行きましょう、と言う。

ボツワナイミグレーションからやや歩いたところにあるフェリー乗り場から、フェリーに乗って対岸にあるザンビアのイミグレーションオフィスへと向かう。乗り場にはコンテナをのせた大型トラックが何台も並んでいる。

色鮮やかな布をまとい、布に大きな荷物をまとめて背中にしょった女性たちが続々とフェリーに乗っていく。頭に荷物をのせた女性もいる。車もフェリーに乗っていく。

フェリーは10分ほどで対岸につく。ザンビア側のイミグレーション・オフィスに行き、記入するよう求められた用紙を書いて提示する。

青と白のストライプシャツを着て腰にダボリとパンツをはいた両替商の男性が顔を近づけて甘い声でつぶやく。「ザンビアへようこそ、ここはキリスト教の国です。」

さきほどのお母さんと息子は、この人たちから両替をすると、お金を盗られるからリビングストンで両替したほうが良い、と言う。

国境からリビングストンまでのバスは18時までないというので、さきほどのお母さんと息子とタクシーをシェアしてリビングストンまで向かうことにする。彼らは家ではニャンジャ語を話し、英語もまたネイティブだ。

運転手は30分ほどのリビングストンまでの平らな道をもくもくと運転する。やがてリビングストンの街に到着する。お母さんと息子の家には大家族が家の外に迎えに出ていた。

宿を無事にとり、近くのスーパー、Shopriteへ買い出しに行く。南アフリカのスーパーと、ほとんど変わらない品ぞろえだ。南アフリカのビールもザンビアビールのMosiビールと同じくらいの数が置かれている。

スーパーに併設していた銀行でボツワナのプーラをザンビア・クワチャへ両替をしようとすると、受け付けていないという。そしてその銀行員の男性は、レジに並んでいたぶ厚い札束を持った男性を指差し、「あの男性から両替をするとよい」と言う。男性はその札束を手慣れたようすですっと靴下の中に入れて、去っていった。

道を歩いていれば、いろいろと話しかけられる。どこにいくのですか、無料で探してあげますよ、といった具合だ。

夕食は、野菜カレーのパスタにチーズをかけ、ザンビアビール、Mosiビールとトーストしたパンを合わせる。

ザンビアビール、Mosiビールは、その国柄を表しているかのように、ワイルドで尖った味がした。同じテーブルには、リビングストン出身で、国境のフェリーで働いているという男の子が座っていた。

あっという間のボツワナ縦断 – Francistown / Kasane / Border with Zambia, Botswana

日の出に空が赤くなってから1時間半ほど経った8時前、バスはフランシスタウンに到着する。直角の硬い座席に、天井からビニール袋がいくつもぶらさがっているバスの中で、乗客たちはみな笑顔で元気だ。水色のバスの前方には、ナイキのロゴが白いペンキで描かれている。

ここから、ザンビアとの国境であるカサネまで向かいたい。

バスを降りた場所から、カサネ行き乗り合いバンが出ているターミナルまで少し離れているというので、タクシーに乗って向かう。タクシー運転手はカサネ行きバンの乗り場までタクシーをつけてくれた。

「これがカサネに行くから、これに乗ったら良い。」指差されたバンにそのまま乗り込む。窓の外ではスナックや果物を売る女性たちがいる。満席になるまで30分ほど待ち、バンはぎゅうぎゅう詰めで出発する。

フランシスタウンの町にはSPARのスーパーもあり、中華系レストランもある。

バスは牛が草を食む平らな大地を走り続ける。ボツワナはダイヤモンドの生産地として、南部アフリカの中で最も豊かな国ともいわれている。それでもUNAIDSやWHOの報告によると、人口の約24%がHIV感染者なのだという。それは人口比率にも影響を与え始め、大きな脅威となっている。

パンにチーズをのせてかじったりしている内に、バンは14時半前にはザンビアとの国境、Kazungulaへと到着する。目の前がすぐにイミグレーション・オフィスだ。中に入って、出国のための書類を記入して差し出す。ボツワナに入国した際の書類と同じものだ。それさえ差し出せば、わずか2日のボツワナの出国手続きが完了してしまう。

ボツワナ-ザンビア国境情報

ボツワナのハバロネから、ザンビアのリビングストンへ抜けるルートです。

ボツワナのハバロネのバスターミナルから、フランシスタウン行きのバスに乗る。
(※INTERCAPE社のバスは、ハバロネの中心地のガソリンスタンドに着きます。
バスターミナルまでタクシーで所要15分。P40.00)
(※ジンバブエ行きのバスも、フランシスタウンを通過するので、途中で降ろしてもらえます。
P100.00)

フランシスタウンのバスターミナルから、カサネKASANE行きのミニバスに乗る。6時間P105.00
(※ジンバブエ行きのバスの場合、フランシスタウンのバスターミナルではなく、近くの大きな道路沿いに降ろされるので、そこからタクシーでバスターミナルへ行きます。約10分。P20.00)

カサネKASANE行きのミニバスは、ザンビアとの国境に寄るので、下車。

ボツワナ側で、出国手続き。出国カード・パスポート提出。無料。
歩いて行くと、国境の川を渡るフェリー乗り場に着くので、フェリーに乗車。ZKW2,000orP4.00

ザンビア側国境にて、入国手続。入国カード・パスポート提出。
ビザ代の支払い US$25.00

国境から、リビングストンまで乗合タクシーに乗車。
所要1時間。P100.00。
(※ZKWがなかったので、Pで支払い。)

◎両替
 国境に両替屋がたむろしています。