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手続きと親との再会 – Chengdu, China

中国の両替はだいたい銀行でするのだが、これが場所によっては長時間の作業になる。入口で番号札をとり、その番号が回ってくるまでじっと待つ。

ようやく両替を終えて、狭い路地の豆腐屋で豆腐揚げの切り売りを買い求めて、つまようじでそれを刺しながら、口に放り込む。

今日はこれから中国ビザの申請に行く。日本人は、中国滞在15日までビザが不要なのだが、滞在は15日間を過ぎるので、ビザの申請に行く必要がある。場所によってはビザが2日ほどで発行されるところもあれば、ここ成都のように一週間かかるところもある。

ビザの申請場所だと思っていたところが移っていたようで、別の場所まで歩いて行く。

百貨店にはユニクロも入り、カルティエもグッチも店舗を構える。道路には車や自転車にバイク、それに歩く人々が入り乱れている。

成都の立派な入出国サービスセンターは、午前中は12時まで窓口が開いているところ、11時50分ほどで滑り込んだら、13時以降に来てください、と眉間にしわを寄せた不機嫌そうな女性が言う。

そこで天府広場の近くを散歩する。毛沢東がそびえたち、広大な広場に生活感はないが、ひとたび奥に進んでいけば、また古びたマンションがあり、その一階に果物などの売られている商店、昼飯用に炒めものをボウルに入れて売る店などが並んでいる。

そのうちの1軒に入り、ジャージャー麺をオーダーする。ピリリと辛いスープに細い麺、それにとぷとぷとお酢をかけていただく。

13時を過ぎて、またセンターに戻り、宿から出してもらったゲストアライバルカードに、クレジットカードやパスポートのコピー、それに申請書を提出する。それで、しばらくパスポートは預けてしまう。

外に出ると、電動の自転車がそっと歩道から近付いてきて、驚く。北京ではかつてのように見られなくなった自転車が、ここでは元気に走っている。

空はどんよりと白く霞んでいる。

壊れかけているカメラを見てもらいに、キャノンの成都支店を訪ねる。中国に入るまでは、カメラやその他電化製品が壊れると、いかにも厄介なものだが、中国に入ればやれやれまずは一安心である。こんなに内陸に奥まった一都市にも、中央アジアの国になかったキャノンの店がある。日本語の話せるスタッフさえいるのである。

伊利牧場のミルクアイスをほおばりながら、人民公園まで歩く。

さきほどのビザ受付窓口の女性が前を歩いている。短髪にミニスカートでお洒落に闊歩している。わたしたちに気づいて、会話を交わす。そして、金曜の仕事帰り、彼女は百貨店の中へと入っていった。

マクドナルドにKFC、カリフール、スターバックス、セブン・イレブンと有名店があちらこちらにある。そうかと思えば、草むらに、チベット族の女性たちが、鮮やかなアクセサリーをつけて、寝そべりながら歓談をしている。洋服を着た人ごみの中に、チベットの袈裟を着た男性が颯爽と歩いて行く。

今日は、親が日本から成都を訪ねてきて、これから5日ほど一緒に旅をしていく。成都空港に到着するのが22:20位になるので、酸梅ジュースとミルクティーを抱えて、バスに乗って、迎えに行く。

夜の成都は、昼間とは違った姿をしていて、イルミネーションできらきらしている。Max Mara、ルイ・ヴィトン、それにプラダなどがずらりと並ぶ。

ここではマクドナルドよりKFCを見かけることが多い。空港にもKFCは明るく営業中で、人々を集めている。ピリ辛チキンバーガーをかじりながら親を待つ。

親がゲートから出てくる。約1年ぶりの再会は、なかなかに感慨深い。タクシーに乗って、親の泊まるホテルまで行く。日本からのお菓子がたっぷり。近くのコンビニまで牛乳を買いに行く。鞄は前に持っていないと危ないからね。