Top > ブログ

九寨溝へ飛ぶ – Chengdu / Jiuzhaigou, China

朝は、親の宿泊しているケンピンスキーホテルで一緒に食事をする。

お粥に豆や漬物などをのせたものや、揚げ物、炒めもの、スープに、餡の入ったパンなどをいただく。

親は朝食セット付のツアーを日本で手配していたものの、どうやらその朝食分がついていないプランとしてホテルに伝わっていたようで、ひと悶着する。

タクシーに乗り、空港に向かい、AIR CHINAのカウンターに並ぶ。綺麗な空港だ。今日から、一泊で九寨溝、黄龍に向かう。エコノミーシートが一杯になっていたといって、ラグジュアリーシートに通された。移動時間はあっという間だけれど、ずっと大きな荷物を抱えながらバスや列車や船で移動をしてきた身としては、格別な時間なのだ。盗まれる心配も、しなくて良い。

九寨黄龍空港に到着をする。標高、3447m。やや空気が薄いと感じるも、まだ大丈夫だ。数台のタクシーと交渉をして、タクシーをチャーター、チベット族の集落を時折眺めつつ、今日宿泊をする新九寨ホテルに向かう。

ホテルに荷物を置き、明日の交通手段の手配などをしていたら、九寨溝の入り口に着くころには14時頃になっていた。閉館時間が18時という。九寨溝は広大で、その中をバスでくるくるとまわることになるものだから、あちらこちらで、今から入るのか、急いだ方が良いと言われる。

揚げパンをかじりながら、九寨溝のバスに乗りこみ、五彩池まで行った後、くるりと引き返して、パンダ池、諾日朗瀑布などを見て回る。

ところどころは中国の観光客の人々もとても多いものの、徐々に閉館時間が近づいてくると、いよいよバスは私たちだけになったりする。それでも、バスの運転手さんは、見たいところで言いなさい、バスを止めてあげるから、と言ってくれる。

おかげで、短い時間しか取れない中で、ぐるりと見たい箇所を廻ることができた。

素晴らしい世界遺産。

18時には九寨溝を出て、夕食の場所を探しに、タクシーに乗り、どこか良いお店を知らないかと尋ねてみる。そうして連れて行ってもらったお店は、チベット料理屋で、観光客が一様にチベットの布を首に巻き、宴会風に盛り上がっていたものの、もう少し静かなお店を、と歩いて探してみることにする。

だいたい九寨溝ほどの観光地にもなれば、もう少しレストランがあるものかと思っていたら、たいていホテルで食事をするからなのか、外食のできるようなレストランは、点々としていて、数も多くない。

普通の中華料理を食べたいと、成都飯店に入り、トマトと卵の炒め物、京醤肉絲、空心菜の炒め物、魚香茄子、それに白ご飯。こういった普通の食堂の普通の中華が美味しいのである。常温のビールしかなかったものだから、お茶とともに、それをいただく。

そのうちに、雨が降り出してきた。途中の売店で、雪花ビールを買い求めて、宿の部屋で親とゆっくりと話をする。気持ちが世界旅後に向けて動いていく。