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たらふく食べ歩き – Chengdu, China

成都には、古びたマンションが残っていて、朝にはその1階で朝食を食べている住民たちがいる。宿に近い一画でもち米に牛肉の入ったものを葉でくるんだもの、それに包子を買い求めて、もぐもぐとする。

中国銀行に再度立ち寄った後、バスに乗って、文殊坊に行き、親と合流。多くの人たちの集まる老舗の宮廷糕点店に私たちも顔を寄せ、蜜豆ケーキ、ゴマのケーキ、ほのかにスパイスの香りのするケーキなどを買い求めて、ビニール袋に入れられたそれを食べる。

古本や古銭、骨董品などの並ぶ店のそばに、お茶屋もある。お茶をゆっくりいただこう。

古びた建物のテラスには、机と椅子が無造作に並べられ、地元の人たちがほぼ満席に詰めている。
年齢層は高く、圧倒的に男性が多い。 

瓢雪、竹叶青、花毛峰、菊花のお茶をオーダーする。

隣にはランニングシャツを着たおじさんが座り、茶葉がたっぷりと入った器の蓋をひょいひょいと動かして、そして器を少し斜めにかけて手で持ちながら、その隙間に口をつけてすする。飲み方の解らない私たちに、手慣れたようすでそれを見せる。

三毛猫が、バイクの上にちょこりとのっている。
母は、びゅんびゅんと通る自転車に驚き、カルチャーショックを受けている。

一服茶をした後、今度は陳麻婆豆腐へ。
一番のおススメらしい金牌麻婆豆腐を注文する。山椒粉で舌がじんじんとして心地よい。

セブンイレブンに立ち寄り、品揃えが日本のそれと似ていることを確認し、キャノンに立ち寄り、修理していたカメラを受け取り、今度は屋台の並ぶ綿里へ。

大きな筆やら砂糖細工、紙細工、笛なども並ぶが、私たちが手にしたのは、羊肉串や波絲糖。たくさん食べた後、ようやく観光らしく、諸葛孔明の祠堂である武侯祠へ。たくさんの中国人観光客がまわっている。

それでも1時間ほどくるくるとしたら、今度は夕食を食べに銀杏川菜に向かう。
タクシーをつかまえようにも、どのタクシーもいっぱい。バスもなかなか来ない。三輪タクシーもどうも危ないように見えて、親には心配だ。タクシーをつかまえようと道端にたたずんでいると、電動バイクがびゅんびゅんと通り過ぎていく。

結局、タクシーはつかまらないまま、バスに乗り、そこから少し歩いて到着する。

銀杏川菜は、落ち着いた雰囲気のレストランで、日本語のメニューもあり、辛さの表示もある。ようやくここで一息つく。

ビールからはじまり、10年ものの紹興酒に蒜泥白肉 豚のバラ肉とにんにくソースの四川特製前菜、宮保鶏丁、松子栗米粒(松の実と栗の炒め物)、鐘水餃子、四川ワンタン、それにタンタン麺、最後にフルーツ。
どれも繊細な味がする。店内には欧米人や日本人、それに中国人の客も見る。

店を一歩外に出れば、またクラクションの止まぬ街に戻ってくる。親にとっては、この一つ一つのクラクションがどきどきなのだ。