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満州への想い – Changchun, China











今日は長春の、旧満州国の跡を見て回る。旧首都警察庁(長春市公安局)、旧満洲国(偽満州)電信電話株式会社跡、旧満洲国・中央銀行(現在は中国人民銀行)、満州政府総理大臣張景恵旧宅(現吉林省軍区徳恵路招待所)、旧満州国国務院跡など。

途中、シャングリラホテルで道を尋ねたが、コンシェルジュは物腰柔らかで、反日運動最中に旧満州の跡地を巡る気持ちとはかけ離れた雰囲気を醸し出していた。

地元で人気のもっちりとした水餃子をいただり、スーパーで買い求めたチョコアイスバーをほおばったりして、歩みを進める。











北朝鮮のレストラン、仁風閣に入って、食事をとる。外観、内観ともに立派で、スタッフは民族衣装を着ている。店の前には高級車がずらりと並んでいる。客もぽつりぽつりといて、どの客も大変な数の皿をテーブルに並べている。真っ白いクロスをかけられた堀りテーブルに腰をかける。平壌冷麺に、朝鮮式炸醤麺、珍しいからオーダーした犬の脳。犬の脳は、ねっとりと甘く、少しレバーのようだった。朝鮮料理は甘い韓国料理と比べて比較的辛いのだという。











満州国の国家機関の中で現存する8つの建物を偽満州国八大部といい、経済部や交通部、文教部、などのそれらや総合法衛も見て回る。

お父様が偽満州の日本軍は礼儀があると言っていた、という門番のおじさんもいた。
中国と日本の国民は友達同士だ – 友好 – 何か言われたら、この一言を言えば良い。
日本から観光バスで来る人々は、よく勉強していて、知識もある。

泣きそうになる。

その他、こんなふうにも言われた。
中国人は友好的だから、こわがらなくて良い。
魚釣島のことは政府間の問題だ。一般の人たちは毎日仕事をして、ごはんを食べて過ごしている。
そもそも魚釣島だって、温暖化で海面が上昇したら、そのうちになくなってしまうんじゃないか。
長春の人たちは怒っていない、大丈夫だ。
韓国にも日本の影響がある建物があるが爆破してしまった。中国はそれを保護している。頑張って、勉強を続けなさい。
トップの観点と国民一人一人の考え方は違う。











文化広場では空高く、たくさんの凧がまっている。











友人が通っていた東北師範大学に立ち寄っていたりしたら、日が暮れてきたので、バスに乗って、旧関東軍総司令本部(現中国共産党吉林省委員会)に向かう。ガードマンがじろりと睨みをきかせている。

旧満州国皇宮博物院も訪ねる。月が浮かび、市民たちが、涼しい夜を満喫している。鞠を蹴るものもいれば、バドミントンを楽しむものも、踊りを踊ったり、犬の散歩をするものもいる。決してうまいとはいえない歌や楽器を爆音で流すものもいる。敷地内には、きらきらとした海鮮レストランがあり、辺りは大規模な工事が行われているようで、大きなクレーンがたち、背後には、ぽつりぽつりと灯りのついた高層ビルがそびえていた。

夕食は、店舗が並ぶ長江路歩行街で済ませる。今日は夜中の2時25分の列車でハルピンに向かうことになっている。それまで、駅近くの24時間営業のケンタッキーに入って、コーヒーを飲む。近くにはカルフールだって、ある。