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九一八と朝鮮街と路地裏 – Shenyang / Changchun, China

朝は、屋台で卵とソーセージを小麦粉で焼いた手抓餅を調達してほおばりながら、昨日の続きを見に再び九一八歴史博物館へ戻る。

戦争当時の斬られた首や、血まみれの像が展示されていた後、中日友好の往来として、福田首相と胡錦濤国家主席が握手をしている写真などを掲載。そして、日本軍国主義の復活を警戒として小泉首相の靖国神社参拝阻止といった写真を見せていく。

”歴史を鑑として平和を待ち望み日本軍国主義の復活を警戒する”
”我々は世界の人々の美しい平和を願っている”

建物を出ると、小学生の見学の団体が続々と博物館へと入っていった。











瀋陽には、コリアンタウンがあるというので、足を向けてみる。平壌館と朝鮮語で書かれた建物やホテルの入り口には、美女が民族服を着て二人立っている。

平壌友好東明館と書かれた店には、北朝鮮と韓国国旗の両方が隣り合わせで掲げられている。

日本人入店拒絶と掲げられた店もある。

昼食は、宿の方にオススメしてもらった満宝で、ワンタンスープを食べた。

今日は、瀋陽を離れて硬座で長春に向かう。夕方の16時過ぎに出発をして、到着するのが20時過ぎ。夕日が沈んでいく。硬い椅子に揺られながら、さほど混雑をしていない列車。長春の駅も、場所によっては、あまり人が見られない。

駅を出て、ぶらりと安い宿を探す。ここ数年で中国の宿事情が変わったのか、安い宿が見つからない。以前は招待所などに一泊数百円ほどで泊まれたものだけれど、今はそういったところに出向いても、外国人は泊められないと断られてしまう。だから、必然的に外国人を受け入れられる比較的しっかりしたホテルに宿泊となってしまうことも増えてしまいかねない。











でも、ここ長春では、薄暗い路地に入った、怪しげな招待所を訪ねてみると、宿泊を受け入れてもらえるという。決して衛生的とはいえない小さな宿に小さな部屋が並んでいる。真ん中には蛍光ピンクに照らされた仏像が置かれている、なんとも不思議な雰囲気の宿だった。私たちを受け入れるのが良いのかどうかは、分からない。

夕食をとりに街に繰り出すも、すでに23時をまわり夜も更けていて、路地はしんとしている。なんとか開いていた店に入り込み、紅焼日本豆腐と魚香肉絲をオーダーする。

中国のこういった薄暗さが、中国らしくて、良い。