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海を眺める朝食と、お勧めされたビーチ – Fethiye / Kas, Turkey

トルコには家族で経営をしているようなペンションふうの宿がある。昨晩は、満室だけど屋上なら空いているよということなので、屋上の絨毯のしかれたスペースで休むことにする。夜はなかなかに涼しいので心地が良い。

朝起きて、宿の前に広がる海を眺めながら、朝食をいただく。いくつかのメニューの中から「伝統的なトルコの朝食」を選ぶ。フレッシュなトマトにきゅうり、目玉焼きやオリーブ、それにパンにバターに苺ジャム。そしてミルクコーヒーを合わせる。

フェティエの近郊には、幾人かのトルコ人に勧められたオリュデニズというビーチがある。フェティエのバス停からミニバンに乗って、40分ほど。遠くの深い青から徐々に淡く透明に変わっていくビーチには、ボートが何隻か停まり、泳ぐ人々がいる。水は澄み、暑い夏の地中海にちょうど良い冷たさだ。

海にはぷかりぷかりとオレンジが浮かんでいて、それを空に放りなげてみる。波がそれほど高くないものだから、オレンジは何度も空を飛ぶ。

バスに乗って街中に戻り、列ができていたバーガーキングのソフトクリームを買い求める。エンターテイメント抜群の伸びるアイスより、こういった普通のソフトクリームのほうが美味しいものだ。

宿に戻って支度をした後、バスターミナルまで再びバスに乗り、ターミナルからBati Antalya社カシュ行きのバスに乗り換える。ほぼ満席で、空いていた運転席横の助手席にお邪魔することにする。隣の車掌は、まだ中学生くらいだろう男の子だ。

まっすぐに伸びるアスファルトの道を進むこと1時間ほど、ビニールハウスや畑を過ぎ、やがて海岸に出て海沿いに進みながらカシュに到着する。ハイシーズンの今は、カシュの宿も満室のところが多く、昨日に続いて屋上のベッドに泊まらせてもらうことにする。

夕食は宿の近く、Turkmen Sofrasiレストランと書かれた落ち着いた雰囲気のロカンタでいただくことにする。いんげん豆のトマト煮込みターゼ・ファスリエやナスの煮込み、ムサカ、それに松の実の入ったピラフをオーダーする。トマトとチリ、生のたまねぎやエキメッキが添えられてくる。最後にはどうぞとチャイが運ばれてきた。

ひっそりとした橙色の灯のともった路地にはゴミ収集所の周りに猫が集まっている。宿からは海が見え、明るい月の下、丘に並ぶ家にはライトがついている。屋上の寝床は、徐々に風が強まっていく。床には、はりつけられた青い目玉のお守り、ナザール・ボンジュウがぎょろりとしている。